秋田から盛岡へ (2/3)


[第1日 秋田の図書館 1/3]

1.国際教養大学図書館
2.秋田市立新屋図書館
3.秋田公立美術工芸短期大学図書館
4.秋田市立土崎図書館
[第2日 秋田から盛岡へ 2/3]
5.秋田市立中央図書館明徳館
6.岩手県立図書館
[第3日 東日本大震災後の石巻と仙台の図書館 3/3]
7.石巻市図書館
8.せんだいメディアテーク 9時から22時まで

東北を2泊3日で旅した。
1日目は、秋田県南部の蚶満寺(かんまんじ)に寄ってから、秋田空港近くの国際教養大学、雄物川河口近くの秋田市立新屋図書館などを見て秋田泊。
2日目は、北に向かって、男鹿半島と八郎潟を回り、再び秋田市内に戻ってから、盛岡に移動して泊まる。
3日目は、東日本大震災のあとの石巻と仙台の図書館に行った。


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 第2日 秋田から盛岡へ
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□ 河口ウォッチング−船越水道(八郎潟)
秋田市から男鹿半島に向かって、ほぼ海岸沿いの道を車で行く。
途中でひとつ河口らしき流れを越える橋がある。
橋の手前で道をそれて、先端まで行ってみる。
八郎潟干拓地をぐるりと囲む水路の南端が海に接するところで、もとは陸地だったのを切り開いて、海と、内部の八郎潟調整池がつながっている。
眺めとしては、まったく河口で、左右の岸の先端から細い堤防が海に突き出している。堤防にはさまれたところは平たく静止した水面だが、堤防の外側では波が岸に寄せている。
ほかに何台か車が置いてあって、堤防の先端で釣りをしている人がいる。

□ 赤神神社五社堂
男鹿市船川港本山門前字祓川35
http://www.fun-ms.com/akagami/

男鹿半島のほぼ南西端にある。

赤神神社五社堂。5つのやしろが並んでいる。 長い階段を上がると5つのやしろが並んでいる。
中央のやしろだけ扉が開いて、お参りできるように整えられている。朝早くに階段下の神社の人が開くのだろう。

円空仏が最適のロケーションにあるそうなのだが、そのおさまるやしろは閉じられていた。

□ 男鹿市立鵜木小学校
秋田県男鹿市鵜木字松木沢境90 tel. 0185-46-2520

八郎潟を囲む西側の元から陸地だったところに、明治時代からある古い学校。
現校舎は1988年に建った。
細くうねる農村集落の中の道を抜けると、塀のない校地に独特の表情の校舎が現れた。楕円形の校舎棟と、体育館棟とを、互いの2階どうしを連絡通路で結んでいる。
設計したのは毛綱毅曠(もづな きこう 1941-2001)という、秋田市の体育館を設計した渡辺豊和とお仲間のような建築家。
異形の建築をつくる。
しかもただ驚かしてるのではなくて、裏打ちになる大きな世界観を持っている。いいようによっては、世界観というよりほら吹きともいえるほどで、だからますますおもしろい。

図書室は、楕円校舎の中庭にある螺旋階段を上がった正面にあった。廊下の窓下に低い書架がしつらえてあり、意外にふつうだった。
こういう地に校舎を造るのに、、なぜ毛綱毅曠を選んだのか?ということを聞いてみたかったが、土曜日で学校の人はいなくて残念だった。
うのき小学校の楕円形校舎と、中庭

□ 大潟村干拓博物館
秋田県南秋田郡大潟村字西5-2 tel. 0185-22-4113
http://ac.ogata.or.jp/museum/ 

干拓のことを説明する博物館。干拓前後の航空写真とか、干拓の工法とか、おもしろい。

■ 秋田市立中央図書館明徳館
秋田市千秋明徳町4-4 tel. 018-832-9220 
http://www.lib.city.akita.akita.jp/

1983年に谷口建築設計研究所の設計で開館。「明徳館」は秋田藩の藩校の名に由来する。 秋田市立中央図書館の正面

一部に豪華な大理石を使っているが、それ以外のところの材料がチープな感じがして、うまく組み合わさっていない。
明るい吹き抜けがあるが、やけに天井が高く、そこで見えている壁面とか、柱の太さや配置とか、プロポーションがちょっとずれているのではないかという気がする。あまり居心地がよくない。
ステンドグランスや全体的な白い色合いが、軽い印象で、谷口吉生の以後の設計に比べて風格がないように思う。
図書館側の使い方としても、貼り紙が多い。クロスの壁にテープで留めてあったり、それが斜めにかしいでいたり、いかにも気軽で無造作。ていねいな心配りがあれば、もっと落ち着ける場になるのではと思う。

秋田駅17:09発の新幹線こまちに乗り、盛岡に18:39着。
車内で駅弁を食べる。


■ 岩手県立図書館
盛岡市盛岡駅西通1-7-1 いわて県民情報交流センター内
tel. 019-606-1730

http://www.library.pref.iwate.jp/index.html

盛岡駅からすぐのところにある岩手県立図書館に寄る。20時まで開館している。
前に来たときに、とても魅せられた。
今日もすてきだった。
仙台のホテルがとれないので仕方なく盛岡に泊まることにしたのだが、駅の近くのこの図書館に寄れるのが楽しみでもあった。
地震の被害があったらしいが、もう平穏に開館していて、よかった。
複合ビルにあり、エスカレータ脇の舟越桂の彫刻など、細い作品が床に立っていたのが気になっていたが、無事だった。地震対策がされていたようだ。棒のように立ている作品が大きな地震でも無傷でいる。まるで魔法のようだ。

● 明明家
駅内のレストランで盛岡名物の冷麺を食べる。(もう駅弁で夕飯はすませたのだけど...)
冷麺は前回の盛岡に続いて2度目。おいしいが、冷麺の味になじめない。異文化のような気がする。

● ホテルルイズ
盛岡市盛岡駅前通7-15 tel. 019-625-2611
http://www.hotel-ruiz.jp/index.html

前に盛岡に来たときに泊まった同じホテルに泊まる。
駅からすぐで、北上川にかかる橋のそばにある。
前回は川の近くということでこのホテルを選び、川の見える側の部屋をリクエストした。今回は、夜着いて、明日は6時の新幹線に乗る。とりあえず泊まるだけ。とく部屋のリクエストなどしなかった。
でも、部屋に入ってみると、前回と同じ部屋だった。
チェックインのときにフロントにいた若い女性が感じのいい人だった。後輩らしき男性が気づかないことがあり、さりげなく声をかけている。ホテル内で人を育てるということが、ふつうにされているようだ。
次に盛岡に来るときも、またここにしようと思う。
明日は北上川の河口に行く。

(2011.7月 no.73)
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参考: