2月第3週 深谷の旧酒蔵で七ツ梅フェスティバル


深谷には建築のみどころがいくつもあって、[10月第4週]に埼玉県立近代美術館が主催する深谷の建築ツアーに参加したが、その訪問地の1つに七ツ梅という、今は廃業した酒蔵があった。
そこを会場にして、深谷のまちづくりのNPOが「旧七ツ梅フェスティバル」を開催したので行ってみた。

■ 旧七ツ梅フェスティバル
会場:旧七ツ梅酒造 埼玉県深谷市深谷9-12
主催:NPO住まいとまち創り集団 木犀
期間:2007年2月18日(日)−25日(日)


会場の酒蔵は旧中山道に面している

造り酒屋では、酒を造る蔵のほかに、米を保管する蔵、麹(こうじ)をつくる蔵、商いをする棟−など、広い敷地にいくつもの建物が点在する。
今は廃業していても、その装置がもつ潜在的可能性は大きなもので、いろんな楽しみを用意してあった。

・ 酒づくりに関わるモノとタテモノ
出入りする戸が半自動ドアになってる蔵があった。木製だが、枠も戸もケーブルカーみたいに斜め作ってあって、開けて入ると、自動的に坂を下るようにして閉まる。
蔵の戸は斜めになった自動ドア

・ 七ツ梅にセットを作って撮影された映画の上映
七ツ梅ブランドの酒ケースを映写機置き台や椅子に転用している

・ 深谷名物の煮ぼうとう
でも、これは週末だけで、僕は平日に行ったので、お休みだった。

・ 部屋の中や中庭にアートを展示
荒谷美代子さんの作品があちらこちらに置かれていた。
酒屋の住まいだった和室に張りぼてのような立体作品を置いてあったり、蔵の中にドローイングを吊してあったり、外に昆虫の大模型をとまらせてあったり、広くて歴史がある場に負けない存在感がある。

中庭に面した小屋に「ひらがな」がぶら下がっている。 中庭にひらがなの形をつるした作品

暖かな日で、一回り見終えたあと、荒谷さんや、NPOの大島さんと長いこと話し込んでしまって、楽しい時間だった。

荒谷さんの作品を販売もしていて、人のこぶしくらいの大きさの張りぼての1つが気になって買った。
じゃがいもの芽だというのだが、鯨(の尾)のようだという人もいるという。
僕には、宮崎駿の空飛ぶ城のようにも見えるし、人体模型の心臓のようにも見える。作者の了承のないまま、僕は勝手に「じゃがいもの芽くじら」というタイトルにしてしまった。

じゃがいものような鯨のような立体作品

● 餃子やチーバオ
深谷市西島町2-1-13 tel.048-575-3636

七ツ梅会場の煮ぼうとうは休みだったので、昼食をどこでとろうかと駅の近くを歩いていたら、餃子やの小さな小屋があった。
埼玉産の黒豚をつかった餃子350円。これにご飯が50円刻みであって、小150円、中200円、大250円。あとはきんぴらごぼうや杏仁豆腐があるくらいで、基本的に餃子の1本勝負。さすがに、皮はもちもち、中もふくよかな味わいで、おいしかった。

内装のデザインが感じがいい。もともとはプレハブの倉庫みたいなのを、あっさりとして清潔で軽やかな印象に改装してある。工事のときには、若い男性店主が、まかせっきりにすると自分のイメージと違ってしまうと、ほとんどつきっきりで指示したという。 小さな餃子やの小屋

「チーバオ」は中国語で「満腹になる」ことだと教えられた。