12月第3週(1) 『寄居秋景』を買う  


■ 八木橋で原田二郎個展
八木橋:埼玉県熊谷市仲町74  tel.048-523-1111
http://www.yagihashi.co.jp/

旧知の画家、原田二郎さんから個展の案内状をいただいたので、会場の八木橋(やぎはし)に行った。八木橋は創業以来110年になる老舗の百貨店で、このあたりでは格が高い。文化的事業に熱心で、とくに美術関係の催しは盛んに開かれる。

僕の友人に浜島義雄さんという画家がいて、その属しているグループに原田さんがいらして知り合った。
「六朝会」というグループで、内田清一、野口市郎、浜島義雄、原田二郎、松島達夫、渡辺公志の6人。
熊谷とか寄居とか、荒川流域の画家がそろっている。風景画家というのではないが、風景をかくとなると荒川周辺の景色がしぜんと多くなる。

原田さんの今回の個展では、寄居を描いた絵を3点出品されていた。2点が油彩で、1点がパステルに色鉛筆を加えたもの。
どれも鉢形城址の南の高い位置からかいている。
色鉛筆のくしゃくしゃした線と色どりが気にいって買うことにした。
描かれているのは、鉢形城址付近の森で、画面には見えていないが、中央あたりを左から右に荒川が流れていることになる。
原田次郎さんの「寄居秋景」

● 加那や
埼玉県熊谷市上川上612  tel.048-523-9358
http://happytown.orahoo.com/kanaya/

寄居の喜楽で、寄居の人たちと飲んだときに、熊谷においしい蕎麦屋さんがあると聞いて行ってみた。
ドイツあたりの建築関係の写真にこんなのがあったかと思うような独特な表情をしている。
中に入るとしっとりとした和室で、畳、木の柱、活けた花などが調和して、心が和む。
(右の写真は、一見モノクロのようだけれど、カラー写真。)
加那やの正面

そば豆腐とせいろを注文した。
そば豆腐にはきのこがのり、ととろがかかっている。手が加えられたまろやかな味わいが基調にあるが、緑色の葉が数本添えられていて、噛むと植物の生気が直接ほとばしってきて鮮やかに際立つ。
四角いかごに盛られたそばも、香り、味、かみごたえもしっくりしておいしかった。

市街地からは離れているがラグビー場がすぐ近い。立正大学の試合を見に来たり、宮脇さんが指導して植えた森を見にきたりしていたところで、近くを素通りしていたのが残念な、もっと早くに来ればよかったと思ったことだった。

別な日、鴨せいろを食べ、また家族といっしょで運転手を確保できた機会にはビールを飲みながらあぶり鴨を味わった。脂を含んだふっくらとした精妙な味は、こう書いていても思い出してまた噛んでみたくなる。
ビールは小川に麦雑穀工房というのがあって、そこのてづくりビールだという。行ってみなくては!
寄居の居酒屋できいて、熊谷で蕎麦を食べ、また小川のビールに揺り戻される。おもしろい。