1月第2週 待乳山大根まつり    


■ 待乳山聖天 大根まつり
東京都台東区浅草7-4-1 tel. 03-3874-2030
http://www.tctv.ne.jp/matuti/index.htm

昇天様は現世の御利益が大きいところで、巾着(=お金)と絡み合った大根(=夫婦円満または性的満足)がトレードマークになっている。
1月7日はふろふき大根がふるまわれるというので行ってみた。
法要が行われている本殿に近づくと、バタンバタンとにぎやかな音がする。僧が五体投地でもしているのかと近づいてのぞき込んだ。すると数人並んだ僧のそれぞれの前に、折りたたんで木で表紙をつけた経典が積み上げられている。それをトランプのようにパラパラと宙に舞わせては(それで経を唱えたことにするのだろう)、バタンと別な側に移していく、ということを繰り返しているのだった。ずいぶん派手で動きの多いパフォーマンスに驚いた。
法要がすんで大根が配られるころには、待つ人が長い長い列になっている。
御利益が多いだろう大根だとしても、1片の大根のためにこの行列ではとひるんで諦めた。

● 中国厨房 老上海
東京都台東区花川戸2-16-1  tel. 03-3843-1132

言問通りの中華料理の店の外観にひかれて昼を食べに入った。ビルの1階部分の一部を店舗にしているだけだが、入り口付近の風情が古い中国のような郷愁を誘う。なかも薄暗く、よくある日本の中華食堂的浅い感じがない。
B定食をとった。店の雰囲気のわりには、名づけ方がそっけない。豚と小エビとイカ炒めに、スープとご飯と漬け物がついて900円。
素直においしかった。
浅草で中華料理なんて初めて食べた。

■ 台東区立図書館(中央図書館)
東京都台東区西浅草3-25-16 台東区生涯学習センター 1階・2階
tel. 03-5246-5911

http://www.taitocity.net/tai-lib/

大きくて新しくて立派な台東区立図書館・中央図書館に行った。
ル・コルビュジエの顔を描いた大きなポスターやバナーが目立つ。台東区の公共施設だから、国立西洋美術館の世界遺産登録を訴えているのだった。

池波正太郎記念文庫があり、「池波正太郎自筆絵画展」を開催中だった。
池波正太郎は待乳山の近くの生まれで、寄居の京亭をとても気にいって、よい文章を残した。
著書や原稿や絵画などを常時展示してあり、書斎の復元もある。
池波正太郎だけでなく、時代小説もこの一角に集めてある。
図書館のほかのところは、白く明るく軽い印象だが、ここだけ褐色に薄暗く重厚な空間になっていて、居心地がいい。

■ 石井漠「山を登る」記念碑

浅草寺のなかをうろうろ散歩していたら、こういう記念碑があった。
石井漠(いしいばく 1886-1962)は舞踊家。
記念碑は、題字:谷崎潤一郎 設計:谷口吉郎 彫刻:船越保武、という豪華な顔ぶれで作られている。
谷口吉郎はたくさんの記念碑や墓碑を設計している。

● つるや
東京都台東区西浅草2-1-2 tel. 03-3844-1621

西に、上野方向に歩いていく途中で、トコトンと軽やかな太鼓の音が聞こえてきた。
そば屋さんに「太神楽(だいかぐら)曲芸協会」と記した法被姿の人たちがいて、遠巻きに見物する人も数人。
店の前では、バイクの荷台に小太鼓を置いて叩いている。
獅子舞が舞い終わって店から出てきて、曲芸の人が入っていき、傘にものをのせてクルクル回している。獅子舞が厄払い、曲芸は気楽な余興ということらしい。
終わってから、隣で見ていた自転車の女性に話しかけられた。
「この神楽はテレビで紹介されたりして前から知ってるし、私は近所に住んでるけど、実際に見たのは初めて」という。たまたま通りかかった僕は、今日は運がよかった。(大根は食べそこねたのだけど...)
ついでに店に入ってざるそばを食べる。舌ざわりがくっきりして、おいしいそばだった。
神楽を外から眺めていたと話したら、中に入って見ればよかったのにと惜しまれた。

■ 本覚寺
東京都台東区松が谷2-8-15 tel. 03-3844-2836

誰にきいたか、どこで読んだか、不確かになってしまったが、ステンドグラスのあるお寺というので寄ってみた。
門を入ると、右手の開けはなった堂では僧が読経をしている。
つきあたりの講堂に入ると、お寺らしいしつらえが最小限にしかなくて、ほとんど正立方体の箱−という感じになる。
左手の窓がステンドグラスになっていて、薄暗い室内に色を帯びた光を射している。
ほかに似たところがあることを思いつかない、独特な印象を受ける場所だ。
ときおりコンサートなども開かれるらしい。

参考: