7月第2週 高崎・珍竹林画廊


● 登利平
http://www.torihei.co.jp/

高崎駅ビル・モントレーで昼食の店を探して、上州名物の鳥肉の店というのに入った。
かしわつけめんうどん+鳥めしのセットで850円。
つけめんに入っているかしわがサクっとした口ごたえでとてもうまかった。

■ 珍竹林画廊
群馬県高崎市田町34 tel. 027-322-0623
珍竹林画廊

埼玉新聞に連載した『寄居日和』第15回では、水彩画をかく奈良治雄さんに取材した。
絵の具を、熊谷のアルス画房と高崎の珍竹林に買いに行ったという。
熊谷のアルス画房は、僕も前からときどき額を作ってもらったりして知っていたが、珍竹林は初耳。今もあるという。
高崎にある画廊兼画材屋といったら、長く続けている井上房一郎めぐりに関わっていそうな気がする。

珍竹林画廊は広い通りに面していた。
画材が積み上げられて狭くなってしまっている通路を奥まで進んで、わけを話して話を伺った。

つながりの程度といったら、予想以上で、井上房一郎が開かせてくれた画廊なのだという。
最初の個展が山口薫。次が福沢一郎。
井上房一郎は高崎高校の美術部の面倒もみていて、生徒が画材を買いに来るときは井上房一郎から電話が入る。生徒たちは必要な画材をツケで買って行って、あとで井上房一郎が支払ったという。

奈良さんがよく買いに来たという戦後まもない頃は、夫婦でリュックを背負って東京荻窪に仕入れに行ったという。ほかでは手に入らないものだから、埼玉など他県からも買いに来る人があって、仕入れてきたものを店に並べると1時間で売り切れたという。
山口薫や福沢一郎も、米を持って絵の具を買いに来たという。
今、群馬県立近代美術館などに展示されている作品の何%かは、珍竹林画廊の画材なのだろう。

『寄居日和』を書いていて、寄居と高崎がいつかどこかでつながりそうな予感がしないでもなかったが、とうとう接点が現れてきた。

→[ 少林山達磨文庫(仏教図書館) ]

● ラメーゾン
http://business3.plala.or.jp/lamaison/

ついでのことに、やはり井上房一郎ゆかりの喫茶「ラメーゾン」に寄った。
珍竹林画廊からは、ほんの数軒先。

ラメーゾンは1947年開店。
もとはフランス語La maison de la musique、音楽の家の意味で、群馬交響楽団の前身、高崎市民オーケストラの練習場として開店した。
1階が喫茶、2階が楽団の練習場、3階では井上房一郎が画塾を開いていた。
今の建物は当時のものとは違っていて、場所も今の店の隣接地だった。

洋菓子売り場の奥に喫茶席がある。
チーズケーキとコーヒーをいただく。
柔らかい光の照明、背が優雅な線を描くトーネットの椅子。
落ち着いて上品でとても雰囲気がいい。

ラメーゾンの店内

■ 群馬音楽センター
  『高崎高校マンドリン・オーケストラ 第42回定期演奏会』

http://www.takasaki-bs.jp/center/index.htm
http://www.takasaki.ed.jp/

今年も綿貫さんから招待状をいただき、聴きに行った。
綿貫さんは、高崎高校0B、井上房一郎に面倒を見てもらった縁もあってか、美術関係の仕事について、東京青山で画廊「ときのわすれもの」を営んでいる。
音楽センターの入口に向かっていくと、ちょうど綿貫さんが外に出てきていて、誰かと話しているところだった。長身で日本人ばなれした風貌なので遠くからでもよく目立つ。
軽くあいさつして中に入った。

今日はちょうど寄居の夏祭りと重なっていて、2部まで聴いたところで出て、八高線に乗って寄居に向かった。