6月第2週 高崎の円筒分水


■ 高崎高校 翠巒祭(すいらんさい)
群馬県高崎市八千代町2-4-1 tel. 027-324-0074
http://www.takasaki.ed.jp/

高崎駅西口を出てすぐのところにある市の駐輪場でレンタサイクルを貸している。しかも無料だし、借りることにした。
高崎高校までは路線バスもあるし、翠巒祭の2日間は駅と高校間を走る無料バスも運転されるのだが(高校の文化祭でここまでやるか...)、勝手に動き回るのに便利な自転車にした。

文化祭運営スタッフの高校生は、今回の翠巒祭用にデザインされたそろいのTシャツを着ている。
入口で配られた『高崎高校新聞』は12ページもある。翠巒祭の案内のほか、八ッ場(やんば)ダムを特集して長野原町長や民主党の衆議院議員にインタビューしたり、群馬で圧倒的なシェアをもつ上毛新聞を訪問取材したり、レベルが高い。

そんな高校でも特別な存在感をもっていたのが井上房一郎で、フラっと訪れては世話をしていたというバラ園は健在だった。グランドと校舎の間にバラの花壇が連なっているほか、正面入口近くの指月庭という庭園にもバラが咲いていた。 高崎高校のバラ園

「翠巒祭」の「翠巒」は、緑色の連山のことで、校地は上毛三山に囲まれている。
作詞・草野心平、作曲・芥川也寸志という豪華な校歌には、「セルリアンブルーの川は流るる」という歌詞があり、この川は、高校と高崎市街の間を流れる烏川(からすがわ)のこと。

市街に戻る途中で、烏川の土手がサイクリング・ロードになっているので、寄り道して走る。川のはたの道は、空が広いし、風がさわやか。

烏川右岸のサイクリング・ロード。このまま倉賀野まで行こうと思ったが、途中できれいな自転車道はなくなってしまう。ややこしくなりそうなので、諦めた。
向こうの一番高いビルは高崎市役所。
烏川の土手のサイクリング・ロード

■ 長野堰用水円筒分水

高崎高校から東へ、烏川を渡り、鉄道の線路をくぐって、城東小学校の近くにある。
烏川の取水地点から8kmの地点で地獄堰、上中居堰、矢中堰、倉賀野堰の4方向に分水して、水はかんがいや防火や環境美化に使われている。完成は1962年。

2重の円筒の内側で水が湧き上がっているのがとてもダイナミック。勢いよく流れ続ける水の音も心地よい。
これまで見た寄居と川崎では、そばに桜を植えてあったが、ここでは花畑にしてあった。どこでも水の施設を大事にする気持ちがこめられている。

円筒分水に水が流れる

いったん高崎駅に戻り、自転車を返す。
バスを乗り継いだらもっと時間がかかったし、自動車だと駐車に悩むところだった。自転車で大正解!。放置自転車を使ったシステムらしいのだが、全国に波及してほしい!。

駅の西口側のデッキから、電車の上り方向を眺めると、かつては井上房一郎が経営者としていた井上工業のビルが見えた。
2月に金沢に向かうときには、井上工業の人もモノも撤退して、ビルの中がカラッポになっているのが、電車から見えた。
今日は、ビルの最上階に別な企業名が掲げられていた。

■ 群馬県立近代美術館『アンコール・ワット展』
群馬県高崎市綿貫町992-1 tel. 027-346-5560
http://www.mmag.gsn.ed.jp/

高崎線で上野方面に1駅乗って倉賀野駅に降りる。ここでも自転車の駐輪場にレンタサイクルがあるのを借りる。
群馬県立近代美術館には幾度も来ているが、これまでほとんど車だった。公園の駐車場と共用なので、天気のいい日は満車でとめにくいことがある。高崎駅からバスで行ったことが一度だけあるが、本数が少ないし、所要時間も長く、一度でこりた。
自転車を使うのは初めてだったが、およそ3キロ、10分ほどで、自転車がいちばん正解のようだ。

『アンコール・ワット展』は、目をとじて瞑想する仏像の表情がとてもよかった。
「高貴な尊顔のアプサラス」は清楚な少女像で、細かな砂岩の肌を手でくるむように触れてみたくなる。
「鎮座する閻魔大王マヤ天」にはビックリ。閻魔大王といったら、コテコテした衣装が思い浮かぶが、これは全裸。しかも筋骨隆々ならまだしも、全身に脂肪がついたようなプックラした姿で、こんなのもありかと驚いた。
「大得意のポーズをとるハヌマーン」なんていうユーモラスなのもあって、多様な表現を楽しんだ。

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