10月第4週 おやぢコンサートvol.46「牧田ゆきチャマメ・アコーディオンの世界 行雲流水」 


*牧田ゆき(アコーディオン、歌) 福島久雄(ギター) 大柴拓(ギター)
*2010年10月23日


菅原元彦さんの住まいの、もとあった新潟の村落内での通称「おやぢの家」でのコンサートの第46回。もう15年になるという。
今回は珍しいというか、僕には初めての「チャマメ」だが、菅原さんも最近知ったものらしい。
アルゼンチンの音楽というとタンゴが思い浮かぶが、チャマメは「6/8で、2拍子と3拍子とが同時進行している複合リズムのダンス音楽」とのこと。牧田ゆきさんは、チャマメをアコーディオンで演奏する国内唯一の奏者で、チャマメのいちばん好きなところは、
「1曲の中にスーッと居眠りするような穏やかな静けさの演奏状態があったと思うと、急に情熱的に走り出すようなところがあるところ」
だという。
なるほどそのとおりで、ゆったりとした流れから、叩きつけるような、かき鳴らすような急流に転換し、また穏やかに戻るドライブ感にのせられた。

高性能な浄化槽の普及に賭ける菅原さんへのオマージュで、プログラムには予定されていなかった『水にもぐって』という曲が演奏された。
これはこの日の演奏曲目の中でも際立った印象のある曲で、沖縄ふうの調子で始まり、アラブふうのメロディーもうっすらと混じって、命に関わる水へのはるかな想いをそそられた。

菅原さんの浄化槽プロジェクトがベトナムで進行中で、たまたま来日中のベトナム政府の視察団の一行十数人が、今日の視察地からはるばるこちらに回って、終盤間際に着いた。
ちょうど最後の2曲、日本的な『ずいずいずっころばし』と『八木節』をチャマメに編曲したものを聴くことになった。
ノリがよく、日本的でもあり、外国からの来客にはちょうどいい曲を聴くことになったと思う。
アンコールも、自然に手拍子が始まる盛り上がりで、たぶんほとんどの観衆にとって初めて聴くチャマメのコンサートは、楽しく終えた。

そのあとはお約束の交流会。コンサートの演奏者とベトナムからの客人も加わって、にぎやか。山形出身のみっちゃんが大テーブルに大胆にカラフルに盛りつけた料理の数々の中には、菅原さん手作りのじゃが芋やさつま芋やかぼちゃも使われていて、耳を舌も幸福なひとときだった。

新潟から移築した民家に、野の草花を飾り付けた会場。写真からはみ出しているが、天井はずっと高い。

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