稲村山から妙義山麓美術館

稲村山(953) は高い山ではないが、麓から見上げると風格のある姿をしている。山頂からの展望は360度。周辺の西上州の山々、そこを縫って走る碓氷バイパスと信越自動車道などが、地形の模型のように見渡せる。
妙義山麓美術館は、早逝の画家、青木繁の28年の短い生涯の間の束の間の楽しい旅行の1つ、友人たちと訪れて妙義山のスケッチを残した地に建つ。
小さな美術館だが、近くにユニ−クな美術館が連なり、時間に応じて楽しめる。

 1  稲村山 

 2  近くのミュージアム 


公共交通機関を使った移動はほとんど不可能。横川駅から口までは、タクシ−利用か、徒歩だと90分とのこと。

車があれば、近くの美術館をはしごできる。
登山口−(16 Km 27分)−妙義町立ふるさと美術館−(3.55Km6分)−妙義山麓美術館 −(3.5Km 14分)−朝妻美術館−( 8.3 Km 14分)−富岡市立美術館・群馬県立自然史博物館
群馬県南西部、下仁田町・南牧村・上野村あたりは西上州といわれ、独特の山域になっていて、静かな山歩きを楽しめる山が他にも多くある。





 1  稲村山


登山口 0:00

信越自動車道を松井田I.C.で降り、碓氷バイパスに入ってからまもなくレストラン・カラオケ「ハ−ト・ビ−ト」のある地点で左に入る。
その曲がった地点から登山口の赤坂橋までは2.7km。
赤坂橋のたもとには3台分ほどの駐車スペ−スがある。
杉林の中を上がっていく。体のなれない登りはじめとしては、まず手頃な勾配。

写真:右の枯れ木の下あたりが赤坂橋。(松井田方面を振り返ってとっている)


高岩分岐
   0:25

高岩分岐では、右、高岩に向かう標識もあるが、ただの林で、まったく道らしいものは見えない。
左、山頂への道はそこから急になり、まもなく杉林が終わって木の種類が変わる。くぼんだ道に枯葉が重なっている。土が湿っているからまだいいが、秋で葉がかさかさしていて、土も乾いていると、下りは滑りやすく苦労しそうだ。


山頂0:45

山頂は狭い。ほこらがあり、この付近の名物、横川おぎのやの釜めしの容器が供えてあった。この山であれば、こういうものがあっても風情に思える。かつてあづまやがあったというが、斜面に廃材が打ち捨てられている。
木が茂っていて足下の景色は見えにくいが、周囲は360度の眺め。横川方面から並行してきた碓氷バイパス信越自動車道がこの山にあたって分かれていく。バイパスは入山峠を越えて軽井沢方向に向かい、自動車道はここから確認できるだけで2つのトンネルをくぐっている。こういう地理がよくわかる景色というのは、とても面白い。西上州特有の孤立した岩峰がすぐ近くにいくつも見える。妙義のギザギザの峰もあり、少しかすんでいるが浅間も美しい。


高岩分岐1:03
登山口 1:17
 
下山は同じ道を戻る。
碓氷バイパスから赤坂橋に曲がる角がなかなかわからずに何度か道に迷ったのだが、その途中で見た山容は、標高の低いわりに格調高いとでもいえるものだった。山頂からの眺めも素晴らしく、いい山だった。

*コ−スタイムは登山口からその地点までの経過時間。ただし、休憩時間を除きます。



 2  近くのミュージアム  


■ 妙義山麓美術館

群馬県安中市松井田町行田822-1
tel. 027−393−5500

画家稲川庫太郎氏が設立。もと群馬トヨタのセ−ルスマンという経歴は、まるでルソ−を思わせる。(作品は雪国が主な舞台で、南国ルソ−とは、まるで違う)
ほかに、妙義を描いた作品を収蔵・展示。

早逝の画家、青木繁の28年の短い生涯の間の束の間の楽しい旅行の1つ、友人たちと訪れて妙義山のスケッチを残した地に建つ。

→[ 青木繁をめぐる旅 ] 参照






■ 富岡市立妙義ふるさと美術館

群馬県富岡市妙義町妙義1−5
tel. 0274−73−2585
http://www.city.tomioka.lg.jp/facility/003/

妙義山の町の美術館で、「妙義山を描く絵画展」を毎年、開催している。
妙義山のすぐ山裾にあり、3階の展望室からは間近に妙義を望む。ただ立って眺めるのではなく、座って写生ができる。






■ 朝妻美術館

群馬県安中市郷原130
tel. 0273−85−0793

朝妻治郎の作品700点所蔵。朝妻は東京の生まれ。1915-1980.抽象画を描き続けた。
山口薫1907-1968とともに磯部温泉のホテルをよく訪れ、そのホテルの経営者が自分のコレクションをもとに、私費で開館。
小さな美術館だが、画家への思いが伝わってくる。
あまり美術館らしくない椅子が置かれているのがホテルふう。





■ 富岡市立美術博物館

群馬県富岡市黒川351−1
tel. 0274−62−6200
http://www.city.tomioka.lg.jp/facility/005/


美術館と、考古・歴史・民俗の博物館が一体となった施設。
美術館には、富岡市出身の福沢一郎の作品が充実している。
設計は柳澤孝彦+TAK建築・都市計画研究所






■ 群馬県立自然史博物館

群馬県富岡市上黒岩1674−1
  (富岡市立美術博物館の、道を挟んで向かい側)
tel. 0274−60−1200
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/

生命の歴史と群馬県の自然を紹介する。大きな施設の中に、カマラサウルスの実物骨格や実物大のティラノサウルスの動く模型などがダイナミックに展示してある。
「かぶら文化ホール」という1,100人が入れる多目的ホールも付属。
設計は、内井昭蔵建築設計事務所+群馬県土木部建築課






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