観音山から高崎市美術館・高崎哲学堂・群馬音楽センター



 1−1  観音山・少林山


<コース案内>
このコースの両端である、少林山達磨寺−白衣大観音ともに高崎駅からのバス停があるので、どちらから歩いてもよい。
高崎駅からぐるりんバスという市内循環バスがあり、少林山達磨寺には、この線のバス停が近い。
白衣大観音には、ぐるりんバスのバス停は、やや遠い。
ぐるりんバスでの白衣大観音の最寄りのバス停は、「高崎高校」か、「高崎福祉専門学校」になるが、ここは山田かまち美術館に近いので、美術館の開館時間中であれば、あわせて寄り道してもよい。

<モデルコース>
高崎駅からバス−「高崎福祉専門学校」−山田かまち美術館−白衣大観音−高崎自然歩道を歩く−少林山達磨寺・洗心亭−バスで高崎駅に戻る(ここまで逆回りも可能)
−高崎市美術館・高崎哲学堂ほか、高崎市内を回る

( この日は、少林山に車を置き、ぐるりんバスで白衣大観音側に行き、少林山まで歩いて戻った)



少林山入口
少林山達磨寺の駐車場に車を置き、ぐるりんバス少林山線に乗る。200円。
川に沿った道で、右が観音山から少林山に至る丘陵。
左が開けていて、高崎市街の向こうに榛名山、赤城山が望まれる。
70年前、ドイツから逃れてきて洗心邸に暮らしたブルーノ・タウトが、高崎や東京にでかけるたびに通ったのもこの道であったろう。
(高崎高校バス停まで10分)

高崎高校 0:00
 
ぐるりんバスの「高崎高校」バス停で下車。
ここは山田かまちが通っていた高校であり、井上房一郎もここを卒業している。
白衣大観音へは高崎福祉専門学校の角を右折するが、直進するとすぐに山田かまち美術館がある。
群馬県護国神社の左手の道を上がる。
坂道を上がっていくと、大きな観音像が見えてくる。

■ 白衣大観音 0:25





 
高崎の井上工業という建設会社を経営していた井上保三郎が1939年に建立。
建立の趣旨によると
1 天皇の恩に報いる
2 弘誓(ぐぜい)深きこと海の如き大観世音を雲表にせん仰せしめ聊か精神作興思想正導に資せむ
3 明治維新以来の戦いで殉死した歩兵第15連隊に属する群馬、長野、埼玉の出身兵の冥福を祈る

像は大きいが、雑にならずに穏やかないい顔をしている。
大仏の原型モデルの制作は、伊勢崎市出身の彫刻家、森村酉三

大きな像を見上げながら近づいていくと、途中の道の植え込みの中に、中曽根康弘の句碑「ほほえみは碧空にあり初観音 康弘 国会議員在職50年表彰 平成9.2.13」というのがある。
思えば群馬は総理大臣の名産地。
元総理大臣の田中角栄も、群馬出身ではないが縁があって、若い頃、その井上工業に勤務していた。百分の一の模型を背中に担ぎ、自転車で運んだのが田中角栄だったという。


料金を払って、横から内部に入る。
内部の壁面は不定形のでこぼこだが、構造になる梁や柱は水平垂直。外観は観音だが、実質は当然、コンクリートによる近代建築だ。
細長い、変形のものを独立して立てる難しさ、建築的面白さがある。

赤く塗った手すりのついた階段を上がっていく。
観音や菩薩や閻魔大王の像がいくつも並んでいる。 
工事中の様子を描いた絵が、段階を追って下から上に順にかけられている。山を切り開く−基礎−柱を組む−外側の形を作る。
観音像の全体が、はじめはすっかり足場で囲まれていたわけで、そのときの様子を実際に見てみたかったと思う。

外を眺める窓がいくつか開いている。
浅間は純白で、荒船山の特徴ある平べったい山頂も見える。
武尊山、子持山方面を覗くと、すぐ下の林の木々に自分のいる観音の影が長く伸びている。

出口は裏側になる。背中のほうを見上げると、窓がいくつもあいている。

井上保三郎碑 0:30

 
観音の裏手から高崎自然歩道を少林山に向かって歩き出す。
まもなく土を盛り上げた塚があり、立派な石碑がある。
塚をのぼってみると、井上保三郎の顕彰碑だった。
1m四方くらいで、高さは身長より高く、2mはありそうな迫力のあるモノリス。正面以外の3面に、生涯の事績が漢字ばかりで、びっしりと書いてある。

染料植物園 の先を右折して、山道に入る。雑木林のなかの道を日だまりハイキング。
まもなくまた舗装路にでるが、畑があり、川が流れ、ポツリポツリと農家があり、土蔵があり、廃屋もあり、のどかな気持ちで歩いて行く。

千人がくれ 1:10
 
「千人がくれ」の標識にしたがって、橋の手前を川岸のほうに降りていく。数日前に降った雪が残っていて、いかにも寒そうな、細い川沿いの道をいく。
せせらぎの音。鳥が飛び立つ音。雪が落ちる音。木の実が落ちて枝を叩く、カツーンという固い音が響きわたる。
千人がくれは、川の一方の岸の崖がオーバーハングしているところで、解説板によると、天明3年の浅間の大噴火では、近くの人がここに降灰を逃れて避難したという。
このコースは、まだ小学校に入学する前だった子どもを連れて歩いたことがある。大きく迫り出した岩の下で一休みしたときとった写真は、いくらかピンボケだった。
今は崩落のおそれがあり危険ということで、崖の下までは進めないように通行止めにしてある。
ここは雁行川(がんぎょうがわ)上流で、「高麗蛙」というカジカガエルが生息していると、やはり解説板にあった。

いったん橋に戻って、またもとの舗装路を行く。その先で右に折れ、次の橋の手前で右の山道に入る。
登りきったところでまた舗装路にでて、左に行く。

大黒の洞穴 1:40
 
大黒の三叉路では右に行く。
その先で右にまた山道に入ると、道の脇の斜面の石の穴の中に、新旧2つの大黒様がいる。
竹林の中の道になると、根が飛び出している。「足元注意」と注意書きがあるが、足元ばかり注意していると、上から道にかぶさっている枝が、顔にかかってくる。

寺崎牧場
竹林を抜けて県道にでて、寺崎牧場を右に行く。眺めが開けた道で、今まで歩いてきたあたりの起伏がぐるっと眺められる。白衣大観音も木立から姿を突き出している。
県道を左に入り、養護学校の左手に沿って行き、広々した畑の中を横切る。
坂と階段をぐんぐん下っていくと、達磨寺の裏にでた。

少林山達磨寺 2:25



 
前にきたときは荒れた斜面だったが、今は地滑り改良工事にあわせて公園に整備されている。
草むらに座って遅い昼食にする。
白く雪を被った浅間の頂上付近に白い煙がでているようだ。
高崎市街を隔てた向こう側には榛名山
榛名山の中心の榛名富士は端正な三角形だけれど、外輪山に囲まれているので、全体は複雑な形と重なりをしている。

寺の裏手の駐車場に、次々に人がやってきて、1年間の役目を終えたダルマを置いていく。おとなの背丈をこえるほどの山になって、火を焚かれるのを待って積み上げられている。

下では、だるま市の日ではないが、まだだるまを売っていて、人だかりがしている。僕も1つ買う。
たくさんの人がいるのに、洗心亭のあたりまで行く人はほとんどいない。


歩いた日:2003.1.12(日)
コースタイムは、見学や休憩の時間を除いた、歩行だけの時間です。



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