雌阿寒岳から釧路市立博物館



 3  釧路市湿原展望台


釧路市北斗 6-11
釧路駅からバス32分湿原展望台下車
釧路駅から約15km
8:30-18:00 ( 5/1-10-31)  9:00-17:00 ( 11/1- 4/30 )
休館:年末年始 ( 12/31-1/3 )
tel. 0154-56-2424  
毛綱毅曠設計 1984年


周囲を囲む列柱は湿原に群生する「ヤチボウズ」をモチーフにしている。
ヤチボウズ ( 谷地坊主 ) は、スゲ類が湿地に繁茂して株をつくったもの。冬には土壌が凍って盛り上がり、春になると根元の土壌が雪解け水でえぐられるということを何年も繰り返して、ゲゲゲの鬼太郎のような長髪の草の塊ができる。

自然観察のための施設というとよくログハウス調だったりするけど、毛綱設計の博物館は船のイメージで作られている。しかも、壁はレンガとコンクリート打放し、ドームは銅板パネルで、戦艦とでもいったほうがピッタリするような硬質な外観をしている。


 人の記憶には、「船の記憶」ともいうべきものも強く残っていることも触れた。ノアの箱船や天孫が降臨したとき乗ってきた天磐船(あめのいわふね)などの神話は、おそらく先史時代のボートピープルの記憶が、人の記憶として取り込まれたものに違いない。(中略)
「釧路湿原展望資料館」の設計にあたったとき、イメージしたのは湿原に浮かぶ船の姿であった。
(七福招来の建築術 毛綱毅曠 光文社 1988)



館内では釧路湿原の生い立ちや、動植物などについての展示をしている。
建築家は、この形態を「湿原の種子」であるといい、胎内くぐりであるともいう。
平面図を見ると、中央のだ円を幾層かのヒダが取り巻いていて、かなり直接的な性的イメージを描いている。
 


屋上が展望台になっているが、湿原まではかなり遠い。
湿原展望台の周囲2.5kmを約1時間で回る遊歩道があり、適度なアップダウンがあって、手頃な運動量の散歩を楽しんだ。
途中のサテライト展望台から湿原を間近に眺める。
大平原でもあり、大海原でもある。
湿原から雌阿寒岳と雄阿寒岳を望む−というのを楽しみにしていたのだが、名物の霧はなかったが、遠くまで見晴らせるほどには空気が澄んでいなかった。

遊歩道沿いのアキタブキ。
北海道では、あちこちでこんな大きなフキを見た。

 



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