鬼怒川・小貝川から「もりや学びの里」・間宮林蔵記念館 ・
県南総合防災センター・東京藝術大学大学美術館取手館



 5  県南総合防災センター (小貝川 畔)



茨城県取手市椚木103 tel. 0297−83−2776
2001.4.1開設。
設計:隈研吾建築都市設計事務所

http://www.jyouso-koiki.or.jp/no13.htm




岡堰から6kmほど下流にある。
体育館やテニスコートがある藤代町総合公園から、土手を歩いていくと、県南総合防災センターが見えてきた。

その手前に、小貝川生き生きクラブと、小貝川ポニー牧場がある。
小貝川生き生きクラブは、藤代町の高齢者対象の福祉施設で、NPO小貝川プロジェクト21が受託して管理している。
小貝川ポニー牧場も、NPO小貝川プロジェクト21が、藤代町・財団法人ハーモニィセンター・国土交通省の協力をえて運営している。

小貝川3次元プロジェクト

*2004.3.28取手市と藤代町は合併し、取手市になりました。



左が小貝川。土手の右に白い壁面が見えるのが県南総合防災センター。
この写真は、上流から下流に向かってとっている。



          ◇          ◇

県南総合防災センターは、茨城県南の10市町村共同の防災拠点施設。
食糧や防災用機材などを備蓄していて、災害時には救援物資の供給活動拠点・広域避難所として機能する。
ふだんは防災知識をえられる学習施設でもあり、図書やビデオが置かれている。

小貝川ときいて多くの人が思い出す堤防決壊−浸水があったのは1986年のことで、そのときのニュース映像をまとめたビデオもあったので見た。
明野町あたりから始まり、下流の石下町のほうまで、しだいに浸水域が下っていくのが、ニュースの時間列にしたがって次々に流される。
水は、行政区画なんか関係なく、政治的配慮をするわけでもなく、とにかく今ある位置より低い位置に向かって、ひたすら重力にのみしたがって流れていく。
雨がすっかりあがって、青い空が広がり、強い日射しが射して、災害が起きるようにはとても思えない様子なのに、場所によって、翌日だったり、翌々日だったり、ジワジワと大量の水が下流に押し寄せて家や田を水で覆っていくのが不気味だった。


          ◇          ◇




防災センターの備蓄庫がある1階は、片側が土手に埋もれている。
でも既存の土手に埋め込んだわけではなさそうだ。地上にふつうにある2階建ての構造物でよさそうなのに、わざわざ土をかぶせ、草を生やし、土手に埋もれているように装っているようにみえる。風景を連続させようとしたのかもしれないが、平たいかもぼこ状土手に建築が乗って、落ち着きが悪いように感じた。

内部は基本的に防災施設なので固くデザインされているが、あちこちに身近でとってきたらしい花を挿してある心づかいが気持ちよかった。

        ◇          ◇

このあたりで川原に降りてみると広い。
流れが川原に入りこんでいたり、水かさが増したときの川水が窪地に取り残されていたり、独特の景色になっている。
河畔林のおかげで生物も豊かなのか、網を投げ入れている釣り人もいた。




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