鎌倉1−源氏山から棟方板画美術館・鎌倉大谷記念美術館


 鎌倉大谷記念美術館 


鎌倉市佐助 1−1−20
鎌倉駅西口徒歩10分
tel. 0467−22−3801
http://www.komam.co.jp/


ホテルニューオータニ前会長、ニューオータニ美術館前館長の故大谷米一氏を偲び、 鎌倉の別邸の内部を改装して1997年5月に開館した。
コレクションは、創業者・大谷米太郎の日本近代絵画と、大谷米一の近代フランス絵画。
日本画は、米太郎と交流があった横山大観、速水御舟の作品をはじめ、小林古径、前田青邨、福田平八郎、加藤栄三、杉山寧、平山郁夫、郷倉和子など。
洋画は、デュフィのコレクションが充実していて、デュフィの三大テーマである「海、音楽、競馬」の全てを網羅している。
エコール・ド・パリの画家(キスリング、モジリアーニ、ユトリロ、ドンゲン)の作品も多数収蔵している。

→ ニューオータニ美術館 http://www.newotani.co.jp/museum/

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1999年6月にそのデュフィの特別展を見に行った。 そのときは鎌倉駅から歩いて行ったのだが、駅から近いのに静かな一帯で、美術館入口への坂を上がっていくと、緑濃い森のなかに入りこんで行くような感じがした。明るい洋館にデュフィはよく似合って、楽しかった。
「黄色いコンソ−ル」や「赤いヴァイオリン」は、一見、黄や赤の単色のようでいて変化がある。 雨に濡れる草の緑、馬の赤い輪郭線の色のみごとさ。 オ−ケストラの大きな絵の片隅に輪郭だけかかれて放置されたような太鼓があったり。 馬車に乗る人物の頭がなくなっていたり。 人物の輪郭が描かれながら、色は1色で頭から足まで1本の棒のように−しかもはみだして−塗られていたり。 フランスの色鮮やかで、気のきいた、生活の情景を描いた絵画が、墨1色でかかれた日本の禅画の自在な表現に、意外に似通っているような印象さえもった。

美術館のサンル−ムは明るく、大きなガラス戸が芝生の庭に円形に張り出している。鎌倉市街をみおろして展望がいい。友達どうしでもいいし、大切な人と行くにも絶好の美術館。 (ただ残念なのは、高台から見下ろす町並みが美しくないこと。古都鎌倉でさえ街の遠望がこの程度の姿なのかと、ちょっと暗い気持ちになる。)

鎌倉駅からここに来る途中に御成小学校があって、どっしりした構えで目をひく。通りから見える正面玄関は、1933年に建築された校舎の外観にならって久米設計のデザインで1999年に作られている。



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