幕山から空中散歩館・木村美術館


 空中散歩館 





神奈川県足柄下郡湯河原町鍛冶屋813−7
    湯河原駅からバス鍛冶屋行き終点下車徒歩7分
開館:10-17
休館:月曜日
tel. 0465−63−5283
概要:大成瓢吉・大成節子夫妻の制作と展示と生活が一体になったところ。油彩のほか、デッサン、写真、オブジェなど。

          ◇          ◇

幕山公園から歩いて15分。
鍛冶屋のバス停に戻っていく途中、案内板があり、右に細い坂を下っていくとあった。(道が2本並行していて、下のほうの道沿いにある。見終えたあと、鍛冶屋バス停まで7分だった。)


住居と展示棟兼アトリエの2棟がずらして建っている。展示棟の壁には枯れ枝を幾色かに塗り分けたオブジェ。


スリッパにはきかえて展示棟に入ると、この館の主宰者の大成氏が若い女性3人の観客に楽しそうに語っているところだった。
「音のでるオブジェには遠慮なくさわって楽しんでください。」といってオブジェを動かしたり、叩いたり。ピアノもあって、ちょっとひいて聞かせてくれる。大成氏の油彩やオブジェが壁にあり、タイや南米でとった写真は束ねられて床の箱にある。大成夫人のリ−スや娘さん(大成恵さん)の照明のオブジェやガラスのアクセサリ−は即売している。

紅茶のサ−ビスがあり、飲みながら大成夫人に話を伺った。
前は都内・杉並に住んでいたが、まわりに家が増え、狭苦しくなったので湯河原に越してきたとのこと。よく近くの井の頭公園で鳥をかいたりしたという。
僕も学生時代に吉祥寺に住んでいて、井の頭公園には思い出が多い。ベンチで恋を語ったこともある。あの池、あの桜を描いたこともあったろうかと親しみを覚える。
(その頃は吉祥寺駅には南口がなかったし、今はア−ケ−ドになっている商店街の道にまだバスが走っていた。ずいぶん前のことだ。もっとさかのぼれば、太宰治の小説には、駅前をにわとりが歩き回っていたことが書かれていたと思う。)
夫人はやさしく親しみやすい雰囲気の方だが、作品は女性のからだをモチ−フにして幻想的に仕上げたものが多い。

外に出てみると、建物の高い床の下にも作品が置かれ、ベンチに腰掛けて鑑賞できるようにしてある。そこまでの通路には明るく塗り分けた石ころが並べられている。

ギャラリ−だけでなく、内装、外装、庭まで、2人のセンスが行き届いている。ものを作りながら、描きながらの、楽しそうな暮らしぶりが感じられる。簡素ながら気持ちよく人を迎えられる用意もできている。訪れるものまでが、何だか居心地がいい、しあわせな気分、もう一度来てみたい気分にさせられる。

"空中散歩館"と名づけたのは、私の作品のテ−マが浮遊感覚と生きる喜びや開放感といった内容からです。(空中散歩館パンフレットから)




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