仙元山から山口蓬春記念館・神奈川県立近代美術館 葉山


3-4    吉田五十八の建築を見る 

美術関係のものを拾ってみました。

■ 小林古径邸 (東京・南馬込) 1934
   →上越市に移築・復元  2001.4.29公開 

■ 山口蓬春のアトリエ 1955
   → 山口蓬春記念館

■ 梅原龍三郎アトリエ (東京・市ヶ谷) 1952
   →  清春白樺美術館内に移築 1989


■  梅原龍三郎邸 (東京・市ヶ谷) 1958
   → 尾道白樺美術館として復元。1999開館
     尾道市

復元の設計にあたったのは、かつて吉田五十八のもとで設計をしていた今里隆と杉山隆建築設計事務所。
発端は、尾道市内、国宝を有する名刹・浄土寺の近くに、寺からの眺望を遮る13階建てのマンションが計画されたこと。
市民が美しい尾道の景観を守ろうと立ち上がり、マンション建設予定の土地を確保はしたが、土地の用途が決まらないため資金集めがはかどらなかった。
そこで、尾道市出身の吉井画廊の経営者・吉井長三氏が、山梨県で運営している清春白樺美術館の分館を作ることを企画したもの。
13階建てのマンションから、吉田五十八の建築を蘇らせる美術館へ転換させた市民の意志と力に感心する。ただほうっておいたのでは、美しく住みやすい街にはならない。

参考
今里隆「住宅を美術館にすること」新建築2000年3月



■ 日本芸術院会館 (東京・上野) 1958

■ 五島美術館 (東京・上野毛) 1960  

■ 大和文華館 (奈良) 1960

■ 玉堂美術館 (東京・青梅市) 1961


■ 猪俣邸 1967
  東京都世田谷区成城5-12-19
  公開:平日9:30-16:30
  休館:月曜(祝日の場合は翌日)
  世田谷トラスト協会 03-3789-6111

野村加根夫「吉田五十八の住宅が見られる!」新建築2000年2月

          ◇          ◇

他に神奈川県二宮町の自邸(1944)については、日本建築学会 からその後の所有者に保存の要望書がだされている。

小林古径邸は近代数寄屋の手法確立前の設計。梅原龍三郎邸及びアトリは画家の個性にあわせて設計したというもので、吉田風とはかなり異質なもの。
したがって、いま一般に見られるもののなかでは、山口蓬春記念館のアトリエが−住居ではないが−いちばん吉田五十八の数寄屋を伝えていると思う。
他に個人の住宅や料亭があるが、数が減っているらしいし、それでなくても料亭はちょっと見に行けない。




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