気に入りの山 : 浅間山
浅間山はいくつかの外輪山が中央の火口を取り囲んでいて、それぞれに登山コースがある。噴火の可能性があるので山頂は今のところ登山禁止だが、登ってしまう人もいるらしい。僕は外輪山のあちこちを歩いて山頂をいろいろな方角から眺めているだけで、山頂にはまだ行ったことがない。大切なものを楽しみにとっておくような、たとえていえば好きだと言い出せずに引き返してしまうような気持ち。
やさしく美しい稜線も魅力があるが、火山らしい激しい形状もあって、それもダイナミックでいい。
あるいは遠くから山頂の特徴ある形を認めたときの喜び。
富士山が見えると、あっ、富士だ!と反応してしまって、あまりに均整のとれた形に、ときどき富士はうっとうしく感じてしまうことがあるが、浅間山にはひたすらときめく。
それに山麓の小諸や軽井沢にいい美術館がたくさんある。

*このホ−ムペ−ジの TOP の写真が浅間山。



気に入りの美術館 1 :
 インゼル・ホンブロイヒ
 INSEL HOMBROICH
ドイツ、デュッセルドルフ郊外にある。
田園の中の広い敷地に、小さいシンプルな形の建物が点在し、作品が数点ずつ展示されている。
ただの自然のなかに作られているように感じられるが、実は念入りに手を入れることで風景を作っているのだという。
観客は散歩しながら、ポツリポツリとある建物に入って作品を鑑賞していく。
いかにも外を歩くことの好きな者むけの美術館だが、さらにユニークなのは、諸国の古美術、家具から、現代美術まで、さまざまなコレクションが、キャプションもなく、監視員もいない状態で置かれている。知識で作品を確かめるのではなく、ただ作品と向き合う。
カール・ハインリヒ・ミュラーという個人コレクタ−の美意識が貫かれている。
インゼル・ホンブロイヒという、いかにもドイツ語ふうの名前を思うたびに、ここを歩いたときの、「こんなのありか!」 と半ば驚きとまどいながら高揚した気分で歩いた至福の時間が思い出される。




気に入りの美術館 2 :
 遠山記念館

日興証券の創業者の邸宅と、そのコレクションを展示する美術館とからなる。

記念館は和風の邸宅との調和を壊さないように、蔵のような単純な方形だが、入口に近づいてみるとドアの把手がちょっとデザインしてあって、意表をつかれる。ここはただの蔵ではなくて、細部に行き届いたデザインがされた建築なのだと誘っている。


全体的な調和に配慮をした禁欲的な形と、その形に添えられた控えめで、繊細で、それでいてとても効果的な装飾とに、いつ行ってもため息がでる。

中央の階段を上がると2階はいい雰囲気のレストランで、邸宅と庭を眺めながら静かな時間を過ごせる−というのは僕の夢で、実は2階は収蔵庫で、階段はロ−プで通せんぼをしてある。
記念館が改築することになれば、僕も出資する用意がある。(テ−ブルクロス1枚くらいにはなるだろう..)

ただし、展示替え期間に行ってしまったことが1度(こういうときは完全に休館してしまう)、朝のうち台風が通り過ぎて昼ころ好天になった日に出かけたら、「本日は台風接近の為、休館させて頂きます」だったことが1度。交通の便がよくないところだけに確かめてでかけなくてはと反省した。

設計は今井兼次 1970。
 → [ 今井兼次 ]
 → [ ポンポン山から遠山記念館 ]

* 遠山記念館の2003年の予定
     2/8-3/23 雛の世界
     3/29-4/20  4/23-5/15  5/17-6/8
        茶道具と書画の名品 1.2.3.
     6/14-7/31 香りの道具


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