ミュージアムのトイレ ベスト5 / 山のトイレ


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目黒雅叙園美術館





















東京都目黒区下目黒1-8-1
tel. 03-3491-4111
http://www.megurogajoen.co.jp/

1931年に細川力蔵が本格的料亭の大衆化をめざして創業した雅叙園は、全館が絵や工芸でにぎやかに装飾され、昭和の竜宮城といわれた。ふと夢が醒めてしまわないように、トイレにも凝った仕掛けをしてあって、1992年に目黒川の拡幅事業により旧館を解体、新築後も、同じスタイルで再現された。

美術館は4千点を超える日本画を所蔵し、県立美術館を数館巡回する所蔵品展が開かれたことがあるほど質の高いものだったが、1991年11月から2001年6月までの約10年で美術館としての活動を終えた。

かつては、展示をひととおり見終えると、旧目黒雅叙園から復元した階段を通って元に戻ってくるように順路が作られていた。
(別にみどころ満点の「百段階段」があって、そちらは年数回見学ツアーが開催されている。)
たしかその戻ったところにミュージアム・ショップがあったように思うのだけれど、今もミュージアム・ショップは営業中。
ミュージアム・ショップのないミュージアムは珍しくないが、ミュージアムのないミュージアム・ショップはここくらいではないだろうか。

トイレはとにかく広い。
壁や天井の絵を眺めながら中に入り、赤い橋を渡っていく。小便器は桶のようで、個室のドアには螺鈿細工がしてあったりする。
伝統的日本文化のようでもあり、まがいもの、キッチュのようでもあり、初めて行ったときには、ほんとうに驚いた。

美術館の展示室は、穏やかな、ごくまっとうな日本画の展示であった。いつか、目黒雅叙園が展示すればこうなる!というような、独特の展示空間を作って再開してくれるといいなあ−と、ないものねだりの期待をしている。

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