唐松岳・五竜岳からラフォーレ白馬美術館


4 白馬三枝美術館

北安曇郡白馬村北城2935 みそら野小鳥の森内
tel. 0261−72−4885


白馬で育った三枝氏が、このあたりを描いた作品を集めたもの。美術作品を最初に手に入れたのが中学生のときというから、すごい。
こちらに来るまで知らなかった美術館。地方新聞に紹介された記事が掛けてあり、あまり宣伝していないのに口コミで来館者が増えているとあった。

草花に囲まれた建物。ミュ−ジアム・ショップ棟と展示棟を渡り廊下で結んでいて、渡り廊下の両側は広く開くようになっていて、庭を眺められる。庭は奥さんが手入れしているとのこと。いい暮らしだなと思うし、そう感じさせて来館者ものどかな気分にさせてくれることも、この美術館の価値だと思う。(もちろん、いろいろ苦労もおありでしょうが。)

ミュ−ジアム・ショップはカントリ−ライフの店。ハ−ブや手工芸や台所用品など。とても品数が多く、充実しているが、美術関係は絵はがきと美術館案内書ていどで、ちょっと寂しい。トイレを借りると、花柄の壁と床で、手洗いの台もごつごつとした木で作られたもの。いい。

美術館を作るにあたっては、作家たちの意見・希望を取り入れたとのことで、明るく気持ちよいつくり。太い木の梁が映える白い壁と天井。縦長の窓には、日の向きによっては布のブラインドが降ろされる。

ただ、いかにも個人美術館らしいところがほころんでしまっているのが惜しい。渡り廊下の無造作なポスタ−の貼り方。階段の脇のデッドスペ−スに長野オリンピックのとき使ったらしい看板が置かれている、など。(今は様子がかわっているかもしれません。)

コレクションのなかでは、たとえば足立真一郎「高原の秋(栂池)」。黄葉の林を描く筆の勢いに見とれていたら、遠くに白馬がのぞいている。山頂あたりだけ特に絵の具を厚塗りしている。写真や映像ではなく、実際の作品を見ることの楽しみ。
地方に特化したコレクションの面白さがあって、富岡惣一郎畦地梅太郎といった有名な人だけでなく、石井柏亭に師事した画家や、石井柏亭の娘とか、あまり知られていない(と僕には思われる)作家の作品もあって、ほうとか、はあとか、興味深く見られた。


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