編笠山から八ヶ岳美術館


近くの美術館 12 放浪美術館


長野県茅野市ちの丁田2764-3
   JR中央線茅野駅から徒歩20分 
   中央自動車道「諏訪IC」から5分
年中無休
開館時間 9:30-18(4-9月) 9:30-17(10-3月)
tel.0266-72-9908 fax.0266-82-3131


山下清(1922-1972)の作品を展示している。知的障害があるが、「踏むな 育てよ 水そそげ」という教育方針を掲げる千葉県の八幡学園で貼絵を教えられる。
ときどき学園を抜け出しては各地を放浪し、そのときのスケッチをもとに貼絵を作っている。

ここに展示されている作品では、たとえば「諏訪湖のナイアガラ花火」。大きな作品だが、円形に開く花火の1本1本、水面の波の1つ1つまで、たいへんな数の小さい紙を集積して描いている。いわば印象派ふうの点描を貼絵でしている。強迫的に編み目を描く草間彌生を連想させるし、労をいとわない、手間ひまかける表現はプリミティブアートの特徴でもあると思う。
1円札をちぎって人魚のうろこにしているのには驚いた。

放浪先を描いた風景画がほとんどだが、「清の夢」は、シュールな世界。中央に池か露天風呂のようなのがあり、裸の女が2人いる。ほんのり赤い乳首をしていて、髪の花飾りが可愛い。左の四阿から女のほうに向かって蛇が首を伸ばしていて、赤い舌をだしている。向こうの山に1つ目のオニが大と小2匹いる。白い空と白い雲も、微妙に色調の違う紙で表現している。風景画には意外に閉じた印象があるのに、夢の絵が、突き抜けたように明るく、開いているのが不思議。

山下清という名は、小林桂樹芦屋雁之助が映画やテレビで演じたりして、知っていたが、実際に作品を見るのは初めてだった。(映画もテレビもそんなのあったなあというくらいで、見たことがない。)
山下清の作品はこういうのだったのか−という、何となくきいたことがあるだけのことを知ったという満足感がある。あとで、ちょうど、最近、出版された伝記を見かけたので読んでみたら、これもなかなか面白かった。
山下清のすべて 鈴木七沖・高関進編集 サンマーク出版 2000

骨董品店の経営で、美術館を一回りして店に出るしくみになっている。
京都には「裸の大将記念館」があり、関西TVが後援していて、TV放送のときの資料を中心に展示しているという。(075-882-5115 左京区嵯峨鳥居本六反町24-2)













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