大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2003−秋


 2  津南の青い竜

番号は公式ガイドブックとガイドマップのもの。
2000-は、第1回に恒久設置されたもの。


87海老塚耕一「水と風の皮膚」

津南では、はじめに、町の中心より南にあるこの作品を見た。この夏、作品を見ていたら、すぐ近くにある旧家をあずかる女性に、庭を案内していただいた。目障りなブロック塀なんかないところだから、作品からすっと庭につながって入って行ける。すばらしく大きなもみじの木があって、秋には紅葉がみごとだという。
それで期待して行ったのだが、ここではまだ紅葉には早かった。

作品の鉄さびが紅葉末期のような色をしている。いがにくるまった栗の実がいくつも落ちている。小さな雑草が、鉄板の隙間や、小さな穴から、生えていて、小さな花をつけている。






2000-90 ドラゴン現代美術館


津南市街の北のマウンテンパーク津南に行く。
駐車場から窯までの道の草むらが、黄や赤やでにぎやかなうえに、すすきの穂がいっぱいに日の光をためこんで輝いていて、秋の風情が満ちている。
冬の準備で、窯には青い工事用ビニールシートをかぶせてあった。


近くにある
2000-93 ゲオルギー・チャプカノフ「カモシカの家族」
は、雪囲いでは間に合わず、冬は屋内に撤去するときいた。


すぐそばの池に浮かべた白い輪、
2000-95西雅秋「Bed for the Cold」
は、冬はどうするのか、聞き損ねた。
輪の上に雪が積もって、ふっくらしたドーナツになるだろうか?
それとも大きな円柱ができるだろうか?
水面がすっかり凍ってしまうので、輪は雪の下に埋もれて、池一面が雪の原になるだろうか?





96 ステファン・バンツ「私たちのための庭園」

マウンテンパーク津南からさらに道を上ると展望台があり、「日本一の河岸段丘」を見下ろす。信濃川が作った段状の地形を、実物大模型のように眺められる。
ステファン・バンツの作品は、その展望台に向かう遊歩道の途中で、中心の景観から90度くらい、ふった方向を眺めるように作られている。
「日本一の河岸段丘」のように、名づけられるような特徴のある景観ではないが、いかにも妻有的な、素晴らしい眺めが開けている。
濃い緑の木々が、山を一面にべったりと覆ってしまうのではなく、尖った木々が数本ずつかたまって散在している。
あちこちに混じる紅葉。
展望台に向かってここを通り過ぎた人はたくさんいるはずだが、「アートは発見すること、気づくこと」だと思わせられる。














214 スラシ・クソンウォン「銀の蝶」

行政的には松之山町になるが、地形的にはマウンテンパーク津南からひとつながりの大厳寺高原にある。
ここには、2003年の夏には来なかった。
長いロープで吊り下げられたブランコは金属製で銀色。秋の低い日射しを受けて輝いている。
乗るのは禁止だが、乗ったら気持ちいいだろう−とそそられる。








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