大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2003



 1  場を測る−ここはどんなところ?

番号は公式ガイドブックとガイドマップのもの。
2000-は、第1回に恒久設置されたもの。


111 磯辺行久 「信濃川はかつて現在より25メートル高い位置を流れていた−天空に浮かぶ信濃の航跡」 中里

津南から中里にかけては信濃川の流れが長い年月のうちに作った河岸段丘が見られる。その段丘の崖に足場を組んで、信濃川が、かつては今より高い所を流れていたことを表現している。
(磯辺は前回のトリエンナーレでは、信濃川のかつての流路に杭を打ち並べて、今は見えない流れを視覚化していた。)

足場には、流れの位置の変遷を示す表示が掲げられている。
  12500年前河床面比高
  10000年前河床面比高
  8000年前河床面比高
  6000年前河床面位置
というようなレベルが示され、
「縄文時代草創期の自然堤防跡はこの位置から出土した。」
「信濃川はかつて現在より25メートル高い位置を流れていた。」
「魚沼層はこの下に埋もれている。」
「現在の信濃川はここより9m低い、250m東側を流れていた。」
というような説明も書かれている。

ミオンなかさとという温泉施設から、足場を組んだ崖に向かっていくと、まわりはサッカーグランドのような見事な田。
最上段まで階段を上がって足場を抜けると、段丘崖の上にでる。そこは別な生活の場面になっていて、畑があり、家があり、道がある。
(ここから南西の方向にあるマウンテンパーク津南からの眺めは、「日本一の河岸段丘」の眺めだと、津南のパンフレットにある。)









2000-98 リチャード・ウィルソン イギリス 「日本に向けて定めよ(74°33’2”)」 中里
Richad Wilson  Set North for Japan

中里中学校に2000年に設置されたイギリスのアーティストの作品。
校庭の端に、斜めに鉄骨が組まれている。
アーティストのイギリスの家の骨組みを、そのまま移動してくると、ここではこういう傾きになる−ということを示している。地球が丸いことを実感させ、想像させる作品になっている。
イギリス人は、僕らからすればこういうふうに傾いて動き回っているのだなと、考えたりもし、さらに、ではニューヨークの人は?モスクワの人は?イスタンブールの人は?と想像が広がる。


41 宮城大学千葉政継・平岡義浩ゼミ 「七つの里程標から見る日常」 十日町

十日町の市街地に囲いを作り、遠い先にある6つの都市、
−東京・新潟・ニューヨーク・バグダッド・ピョンヤン・仙台−
の地理情報と、十日町の日常風景が覗きこめるスコープを設置する。
自分の住む地域の位置を確かめ、世界への広がり、世界との関係を示すことを意図しているらしい。

開会の前日、7月19日の昼過ぎに通りかかったら、まだ作品制作の追い込みの段階で、囲いの中に敷き詰める石を一輪車で運んでいたり、箱に何かを貼り付けたり、学生たちが準備中だった。
明るいうちにできあがったろうか?



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