角田山から新潟市のミュージアム ・ 6 音楽

 

新潟市音楽文化会館
新潟市民芸術文化会館 (りゅーとぴあ)


新潟市一番堀通町3−2(白山公園内)

新潟市音楽文化会館
tel.025−224−5811
新潟市民芸術文化会館
tel.025−224−5628


2つの施設とも白山公園の中にあり、この一帯には市営陸上競技場、市体育館、県民会館、燕喜館などもある。
起伏のある庭が広がり、各施設は庭の遊歩道と空中歩道で結ばれ、地下には駐車場がある。
競技場で試合がある休日などは、見物の人が多ぜい通路を行き交い、芝生では家族連れがのんびり憩っている。
(燕喜館は、大商家斎藤家の明治期の邸宅を移築したもの。025-224-6081)


新潟市音楽文化会館
岡田新一設計。1977年。
音楽を気軽に練習したり,その成果を発表できる会館の設置を望む声を反映して作られた。当初は、大・中・小の練習室13室と、日頃の練習の成果を発表する場としてのホール。
その後、遮音効果の高い練習室や,能楽の練習室を増設。
2000年には、施設の老朽化に伴なう大改修工事を行い,荷物搬出入用の大型エレベーターを設置したり,楽屋を広くしたり,練習室の音響効果を高めたり,バリアフリーとするなど,時代にあわせて有効に使えるよう、ケアされている。

新潟市民芸術文化会館 :
長谷川逸子設計。1998年。
コンサートホール−約1900席のアリーナ型ホール
劇場−約900席。さまざまな舞台芸術のためのホール
能楽堂−約380席
リハーサル・スペース−練習だけでなく、発表会の開催もできるスタジオと8つの練習室
ギャラリー−322.3u
ほかにレストラン(3f)、カフェ(2f)、展望ラウンジ(6f)で食事ができる。
空中歩道から入った2階には「案内/ショップ」「クローク」、3階には「託児室」がある。




新潟市音楽文化会館は、端正な立方体の組み合わせの建築で、公園のすみ、国道と信濃川が交わる角にある。

新潟市民芸術文化会館は、それに隣り合って、楕円形。
空からの写真で見ると、新潟市民芸術文化会館と、そこから信濃川方向に2つ突き出た空中庭園が、ミッキーマウスの顔のようにみえる。会館が顔、庭園が耳。
中に入ると高い吹き抜けで、天井が平らな白い面に見えたが、真上を見ると細かい網で、空調の管などが透けて見える。
ガラス壁の楕円の大空間の中に、入れ子状にコンサートホールが置かれるようなつくりになっていて、その外壁にあたる部分がしぶい赤い色をしている。
ガラスの壁は2重に構成され、せんだいメディアテークと同じものらしい。



最上階の展望ラウンジわきから、屋上庭園に出る。楕円の外周に沿って一周できる。
庭園は平らではなく、中央が高い丘になっている。
足下には、体育館や県民会館などの建物と、緑の芝生と、遊歩道と、そこを行き来する人たち。信濃川の流れ。それらを取り囲む大きな市街地。楕円形をしているので、歩く視点からは、建物のふちの線が斜めにその風景を切る。映像的、写真的でシャープ。
若い男女とすれ違ったら、「新潟もいいじゃないか」「新潟もいいよね」という会話がきこえた。
そうだなあ、いいなあ、と思う。
訪れた人からこういう感想が得られれば、建築に関わった人たちも報われる。
(でも、音楽関係の似た施設が2つ隣接していて、新潟県の他の地域の人たちにはあまりよくないかなという気もする。)

ミッキーの耳にあたる庭園には水が張ってある。夜、暗くなってからその庭園側から会館を眺めると、ガラスの壁を透して内部にある赤い壁の色が美しく映る。
透明な建築。水への志向。東京国立博物館法隆寺宝物館や、せんだいメディアテークなどを思い出す。どちらもほとんどモノクロだったが、ここではとくに赤い色が印象に残る。 



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