名護城(なごグスク)から名護市庁舎・名護博物館

 2  名護市庁舎


名護市港1−1−1 tel.0980-53-1212
名護市ホームページ http://www.city.nago.okinawa.jp/
設計:象設計集団 1981


名護グスクに行ったあと、本部半島を反時計回りに回って、今帰仁村、海洋博記念公園を見て、ふたたび半島の付け根の名護市街に戻った。

市役所の裏側の駐車場に車を入れる。
海洋博記念公園の小さな休憩施設で軽い「ランそば」を食べたきりなので、コンビニでサラダを買って来た。市庁舎を眺めながら、車の中でランチの補足を食べる。
赤い、風変わりな役所を、ももたまなの木々が囲んでいる。この木は沖縄のあちこちの街路でも見かけた。南方に育つ木で、葉がまだらに明るい赤紫に紅葉している。沖縄は自然にあふれる島という印象があるけれど、亜熱帯にあるので、かえって季節の変化を感じさせるような自然は少ないという。春、秋の2回紅葉して、葉が落ちるももたまなは、その数少ないもののひとつらしい。
本土の街路樹では見ることがない、独特の色合い美しい。




突き出した斜路がある。このあと中を見て歩いて2階にいるときに、自転車で上がってきたおじいさんがいてビックリした。このゆるい傾斜を上がって行ったわけだ。アレアレ、こんなところまで自転車に乗ったまま!と思って見ていたら、おじいさんが自転車をとめようとしたところには、すでに前から置いてある自転車があり、ふつうのことなのだった。










ランチ+を終えて中に入ってみる。
大きくいうと、スカスカの柱組みを組んだ中央部に執務室が置かれている。
柱組みはあちこちに小空間をつくり、そこが空中庭園になり、四阿(あずまや)が点在することになる。 
柱組みのあいだから視線が抜けて、他の階で人が歩いてるのが見える。開けた、抜けた感じが快い。 

この建築が有名なことの1つに、亜熱帯にある庁舎なのに、風が通り、あちこちの小空間が日陰をつくるなど、さまざまなくふうにより、機械による冷房がない−ということがあった。一方で、そのために職員は夏はやはり暑くて不満が多いとも何かの文章で読んだ記憶がある。実態はどちらだろうと確かめたいと思っていた。
3月のことで、真夏の暑さの具合は実感できなかったが、執務する部屋は基本的に閉じているから、窓を開いたくらいでは空調がないと暑いだろうと思った。実際、空調設備らしいのもあちこちに見える。
執務室のサッシの窓枠が、全体の意匠とあわない印象を受けたが、当初は違うつくりで、空調を整備するためにかえたのだろうか?
夏は暑いですか?と尋ねてみたい気もしたが、暑いという答えを期待した、意地悪な質問に聞こえそうで、ためらってしまった。



壁に色のついたガラスブロックを多用している。階段室にとりどりの色のあかりが入ってくるし、トイレの中まで使われている。
役所らしくなく、また都心などに数多くできているオフィス・ビルなどとも違って、明るく、軽快で、閉じていなくて、地域らしさも感じさせて、こういう市役所をもつ名護市民の幸福を思った。


議会。
天井から下がっている4本の照明?や、窓や壁の模様は象設計集団らしいが、白い布カバーのついた椅子は議員の椅子の定番。何か違うのをやって欲しかったが、議員集団は手強そう。



前庭は広い芝生で、少年たちがサッカーをしていた。
完成当時はもっと赤い色が緑の芝と鮮やかに対比していたのだろうが、日射しと雨でややあせた色あいも、落ち着いていて、悪くない。

よく樹木を手入れし、内部にもきれいな花飾りなどして行き届いてるのに、この看板はちょっとひどい。
こういう位置にこういうふうに立てるのも×だし、おまけに剥げかかって、いたいたしい。
「5つのかける運動」らしいのだが、こういうところも気にかけ、手間をかけてほしい。


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