今帰仁城 ( なきじんグスク) から 今帰仁村中央公民館・海洋博公園

 ■ 海洋博公園
 2-3  □ 熱帯ドリームセンター


沖縄県国頭郡本部町字石川424 
tel.0980-48-2741
http://oki-park.jp/tropical/
設計:日本設計 1984 


車で南入口の駐車場に回り、かつてアクアポリスがあった「夕陽の広場」を回って熱帯ドリームセンターに行った。

穏やかな気分を誘う庭を進んでいくと、回廊に囲まれた円形の庭にでる。
鉄骨の大きな構造物が1/3ほどを覆っているが、違和感はない。
ここも回廊で閉じられていて、空には開けている。その空から明るい光がさしてきていて、空間に満ちている。
芝草の緑色。
片寄せて植えられたいくつかの樹木。
椅子に座って、ひとりで、黙って眺めている時間がいとおしい。



らせん塔に入る。
緑の扉には小さな色ガラスの窓をはめてある。一品生産の工芸的できばえのもので、細部までいい感じでデザインされている。
中央部の円筒には、木や葉の映像が投影されて青から緑にかけての縞状にきれいな色彩を帯びるのだが、内部はエレベータで、上がると展望が広がり、庭全体から、東シナ海まで見渡すことになる。




見おろしてみると、円形の中庭を囲む部分は屋上庭園になっていて、草刈りの作業をしているところだった。都市にあるわけではないから、屋上緑化までしなくてもいいようなものだが、円形中庭−回廊上部−周囲の森−海岸へと、植物が続いていて、人工物が自然をさえぎる印象がない。こういう視点からまで考えて作っているのかと感嘆する。
下りは、塔の外周の階段をぐるぐる回りながら降りた。景色がかわっていく。風がとても強い。

風から植物を守るために、建物がない、庭のあいまにも、壁をいくつも立ててある。
一部わざと崩れたようにした壁もあって、いつか行ったエジンバラの古城を思い出しもした。


広い園地だが、動線をうまく設定し、サインも必要最小限にうまく配置してある。
目ざわりな注意書きや、気になる看視の人もいない、すがすがしさ。
ここはいいところだ、とうれしくなってきた。
ずっと巡ってきて、出口がしだいに近づいてくるが、去りがたい気分になって、蓮の池のほとりで、また一休み。
現実にはありえない理想郷にでもいるような心地になってきた。
沖縄であることからいえば、海のかなたの憧れのニライカナイといってもいい、とまでいうと大げさかもしれないけれど。

らせん塔の形状が特徴がありすぎることとか、熱帯ドリームセンターより、もう少し気のきいた名前をつけられなかったろうかとか、気になることもなくはないのだが、はるばるきた甲斐があった。




TOPこのコースのはじめに戻る次へ→