宝登山から埼玉県立自然の博物館



コレクションについてのいくつかのこと 


3 ローリング・ストーン
  −畑に転がった石をトラクターで博物館に運んだ山中さん


山中春夫さんは、博物館前を流れる荒川をはさんでほぼ対岸にある小さな山の中腹に暮らして畑を作っている。
写真に見える家付近は、やや平坦だが、裏手を上がると山頂になり、この写真の手前側は、斜面が下ってヤブになっている。
何カ所もに見事な褶曲を見せる大きな岩が顔を出している。


庭先に転がっていた岩の1つもきれいな褶曲なことに気がついた山中さんは、仕事の手があいた日に、岩を山仕事用の小型のトラクターに乗せて、歩いて博物館まで運んだ。
木々が遮っていなければ手を振れば姿が見えるくらいの近距離だが、あいだに荒川があり、橋は数キロ下流までない。
小さなトラクターに、ひとりであれこれくふうしてやっと重い岩を乗せて、細い山道を下り、橋まで遠回りして、博物館まで届けてくれた。えんえん2時間!

今は正面玄関前、3種の褶曲見本が置いてあるうちの1つとして、「相似褶曲 赤鉄鉱石石英片岩」とタイトルがつき、解説文が添えられている。
玄関前にゴロっと置かれているので、足をとめてじっと見ていく人が多い。




















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