ポンポン山から遠山記念館



 1  ポンポン山 (吉見町)


駐車場 0:00




埼玉県勤労青少年フレンドシップセンター下の駐車場に車を置く。
猫が駐車場の番をしている。捨てられた猫がふえたのだろうか。湖畔の遊歩道を散歩してるのもいた。

八丁湖は、古くからある人造湖で、面積約5.2ヘクタール、その東に続く広い水田に水を供給している。
湖畔を一周する遊歩道があり、埼玉県勤労青少年フレンドシップセンターがその起点近くにある。
フレンドシップセンターから離れる方向、右手に歩き出す。
健康のために歩く人と行き交う。
売店があって、簡単な食事ができ、飲み物などを売っている。
写真:売店前あたりから振り返ったところ。正面がフレンドシップセンター。

黒岩横穴群 0:10


 
湖畔の細い遊歩道を行って、右手にやや開けたところが黒岩横穴群前の窪地で、そちらに入っていく。
雑木林が紅葉していて、なだらなかに波打つ地面にはたくさんの落ち葉が散り敷いている。
黒岩横穴群は、古代の墓の跡で、数百の横穴があるといわれるが、まだ詳しい調査はされていない。

道は大きくうねりながら林の中をいく。
笹や下草が伸びていないので、木の間越しに見通しがきいて、すっきりとした、素晴らしい雑木林である。

車道 0:25
 
いったん車道にでる。
右にすすみ、また左へ、木立の中の道に入る。
今度の林では、木の下部に笹が密集している。正面に延びる道のほかには、眺めがきかない。
ここでも落ち葉が厚く積もっていて、足下が柔らかい。



 

また舗装された車道にでる。平坦な土地に住宅が数軒あるが、案内標識にしたがって角を曲がっていくと、左に広い畑が広がる。
畑の先は、草が生えるゆるい崖になっている。つまりこの畑は丘の上にあって、畑の端まで行けば、その先には田んぼが広がり、遠くには熊谷市街のビルの連なりを望む。


 

左の畑と右の住宅の間をいく道の正面に、高負彦根(たかおひこね)神社がある。
710年(和銅3年)創建、延喜式内社で、昔は玉鉾氷川明神ともいった−と解説板にある。

ポンポン山 0:40







 
神社の裏手に進んで、木々のトンネルを抜けると、山頂に出る。
中腹の土を踏むと太鼓のように音が響くので、ポンポン山と名づけられたという。
岩に囲まれて狭い草地がある。
20mの段差の下には水田が広がり、そのしばらく先に今の荒川が流れている。
古代には、ポンポン山のすぐ下を荒川が流れていた。今でも、航空写真を見ると、遠山記念館がある川島あたりまで、幅300mから500mもある河川跡が蛇行しながら続いているのが確かめられる。

ほんとうは山とはいえない、こじんまりした丘の末端で、おおげさな感想なのだけれど、ベルナルド・ベルトリッチの映画「シェルタリング・スカイ」の一場面を思い出してしまう。
アメリカから大西洋を渡ってアフリカにやってきた夫婦、ポートとキットはサハラ砂漠に向かう。
ある町で、サイクリングにでかけ、砂礫の山の峠に上がると、眼下に広い砂漠を見下ろす高い崖になっている。
まさに映画のタイトルになっているシーン。

ポート:こういう時間が欲しかった、こういう場所、ここを君に見せたかった
不思議な空だ 物体のように僕らを覆い、外にあるものから僕らを守っている
キット:外に何があるの?
ポート:虚空だよ 夜がある


( この「虚空だよ 夜がある」 のところは、僕には
「nothing ..only night 」 とか言ってるように聞こえるのだけれど、戸田奈津子訳に感心させられる。)

そんなふうに連想をはたらかせていると、携帯電話の画面級の山なのに、壮大な映画級の風景のなかにいるかのように感じてしまう。思いこみでヒーローのような気分になって、眼下にひろがる景色を眺めている。
こういう気持ちのもちようも悪くないものだと思う。

後ろでは、密に葉が茂った木立の中を、ドングリが繰り返し繰り返し落ちていく音が、ずっと聞こえている。カツン!カツン!カツン!と枝にあたりながら落ちていく。ピンボールマシンのようだ。
これだけ短い時間間隔で落ちていくというのは、すごい量の実をつけている。
秋に、日本中の山や森では、総量とするとどれくらいの量のドングリが落ちているのだろう?
1か所にまとめたら、瀧のようだろうか?
木の下を抜けるときに、1つ体にあたった。

同じ道を駐車場まで戻る。


ポンポン山までの交通については、 [ 3−1 埼玉県勤労青少年フレンドシップハイツ ] 参照



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