さった峠から東海道広重美術館+磯崎新のグランシップ


磯崎新のグランシップ


グランシップ
15:20-16:15



→ [ 磯崎新 ] 
静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ
静岡県静岡市池田79−4
 JR東海道線東静岡駅徒歩3分
 東名高速道路静岡 i.c.から20分
tel. 054-203-5710 fax. 054-203-5716
http://www.granship.or.jp/


静岡駅に戻って新幹線に乗る前に、1つ手前の東静岡駅のすぐ近くに磯崎新1998年設計のグランシップがあるので、寄り道した。


東静岡駅は、駅そのものが新しい。
駅前の広い芝の庭の向こうにグランシップがあった。(左の写真は駅からの眺め)
近づいてみると、かなりの高さがある。
いったいこの形は何だろう?まるで「スターウォーズ」のダース・ベイダーのマスクのような外形をしている。

中には、
 大ホール・海(最大4600人収容)
 中ホール・大地(最大1209席)
 会議ホール・風(最大500席)
 静岡芸術劇場(最大401席)
 展示ギャラリー
などがある。



(中ホールからロビーに戻る通路。外はいかついのに、中にはこんなとろけるような空間も作る。)
中ホール・大地:
「東海道400年祭 長唄にみる東海道夢舞台」というのをやっていた。
入口の人に、聞けますかと尋ねたら、有料だけど、もうおしまい近いからどうぞといわれて、ただで入る。
着物姿が舞台にずらりと横に並んで長唄をやっている。こういうのを初めて見た。
けっこう迫力があって、かっこいいんだな!と思った。(が、まもなく飽きてきた。すみません)
とくに目立つところのないホールだった。いちばん後ろで見ていても、舞台が遠くない。(21m)


大ホール・海:
「第12回静岡市民大音楽祭」に、たくさんの団体が次々と出演していた。
天井の高さ58m。その高さのためか、横の客席がずっと近くに見えて、舞台より向こう側の座席に座る人の存在感が迫って感じられるくらい。
客席が暗くて、映画か芝居の装置のようで、ちょっと無気味な、不穏な感じ、何か(劇的なことが)起こりそうな気がする。
「スターウォーズ」とか、「未来世紀ブラジル」のイメージに引きずられているかもしれないが、たとえば水戸芸術館の明るく、端正で、バランスのいいつくりとは、ずいぶん違う。
大扉を開くと外の広場とつながった空間ができるという。そういうときはまた違った気分かもしれない。

もう1つ、静岡芸術劇場があるが、そちらには入れなかった。写真で見るとここも面白そうなのだが、残念。



(この曲線は放物線を使っている。平面図を見ると、弾丸が飛ぶところを高速度撮影した写真を連想させる。)

外に出て裏側にまわる
正面と違って、裏側は曲線で、船の舳先のよう。いかめしい印象は軍艦に近い。
大きなボリュームでゆるやかに曲線を描く壁面は、近づいてみると薄い石で葺いてある。総体としては重そうで、崩れたらすさまじい眺めだろうと思う。大きな建物なら崩れればどれもすごい眺めには違いないが、「崩れたら」ということを想像させるような気配がある。壁の近くに立って湾曲する壁面を見上げると、1枚1枚の石が降り落ちてくるところを、つい思ってしまう。

(ゆるやかな弧をえがく壁面は、スペインのガリシア地方産の自然材のスレート。)


(そのときとった正面の写真を帰ってから見ると、実際に前に立ったときの印象とずいぶん違うので、驚いた。
おどろどろしい、目の前に立ちふさがってそびえるような感じがなくなっている。
芝生にいる人と比べてみれば大きさいことはわかるが、全体の形はこじんまりとおさまっている。
本来、小さい形のものを大きなスケールで作ったので異様な感じになるというようなことがあるだろうか。)

東静岡 16:2616:29 静岡 16:40発−(東海道新幹線こだま420号)−18:10東京
静岡から新幹線に乗る。ひかりは座れなそうなので、数分あとのこだまに乗って、ゆっくり座って帰った。
古い東海道のたたずまいの残る道、いつか立ってみたいと思っていたさった峠、見て楽しい、疲れない美術館、ちょっと意外な感じがした磯崎新設計の文化施設。
いい日だった。


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