呑川-ゴジラがやってきた河口

海老取川
■ 天空橋駅から海老取川
[海老取川]:
・源流 多摩川(大田区)
・河口 東京湾
・延長 1.04km
夕べ泊まった川崎キングスカイフロント東急REIホテルから、朝の送迎バスに乗って天空橋駅へ。
天空橋駅は、東京モノレールと京急空港線の駅がある。
その駅から出て西に向かって歩き始めると、すぐに海老取川を越える橋を渡る。
西の大田区蒲田付近の市街地と、東の羽田空港とを、この川が隔てている。
東京湾には埋立地が多く、いくつも島状の地形があって、間に細い水面がある。 ここも地図ではそんなのの1つのように見えるが、多摩川から分流して北に一直線に流れ、東京湾に注ぐ一級河川と位置づけられている。
芝海老がとれたことが名前の由来というくらいだから、かつてはもっと川らしかったのだろう。
船着場がある。
京浜急行空港線は、このあたりの下を、川を横切る方向に走っている。

穴守稲荷
■ 穴守稲荷
羽田あたりは江戸期の開墾地で、水害が多かったため、堤の上に神社がつくられた。羽田空港と縁が深く、本殿の奉納物には航空会社や空港施設の名が見える。
本殿の右、赤い鳥居が並ぶ先で石段を上がると、そこにも社がある。
鳥居は「千本鳥居」で、石段は「稲荷山」、社が「御嶽神社」と、勢いのいい名がつけられている。

呑川緑道
■ 呑川緑道

海老取川が北に流れていく河口手前で、呑川が西から合流している。
呑川は、世田谷区の荏原台と田園調布台にはさまれた谷底低地から東南に流れて、世田谷区、目黒区、大田区の3区を経ている。
河口近くまできても細い流れで、両岸が呑川緑道になっていて、のんびり歩ける。

2016年の映画『シン・ゴジラ』では、羽田沖に現われた巨大生物が、呑川をさかのぼって蒲田に上陸した。
立ち上がっていかにもゴジラらしい姿になる前、ゲジゲジみたい姿で、この写真の向こうからボートなんかを強い勢いではねのけるようにしながら、ズリズリとさかのぼってきた。

呑川の河口
■ 呑川河口
[呑川]:
・源流 世田谷区新町地先
・河口 東京湾
・延長 14.4km 二級河川

呑川の海老取川への合流点。
呑川は右から流れてくる。
海老取川は左にあり、写真上から写真下方向に流れている。

羽田可動橋
■ 羽田可動橋

呑川緑道・左岸の終端部で海老取川の河口に出ると、流れのなかに異様な構造物が見えてくる。
高速道路羽田線の羽田可動橋。

ざっと経過をたどると、
1990年 羽田線が渋滞するので、その迂回路として、大型船が通れるように可動式で建設
 海老取川の両岸に可動部があり、航路確保時はそれぞれ橋桁が時計回りに旋回
1994年 湾岸線空港中央-大黒JCT間が開通 羽田線の渋滞が緩和され、
1998年以降、使用停止中
 ところが、空港-昭和島JCT間の羽田トンネルは水底トンネルで劣化、更新工事が必要になり
2024年~ 1車線の羽田可動橋を3車線に造り替える事業が開始された
 今は大型船の通行がなくなっていて、可動橋とはしない

可動橋だったときに旋回するのを見てみたかった気がするが、ここに来るまでそんなものがあったということさえ知らなかった。

■ 森ケ崎公園
呑川緑道から呑川・海老取川河口に出て、可動橋を見て、左へ海に沿った道を行く。
陸側には森ヶ崎水再生センターという下水道処理施設がある。
処理対象区域は、品川・目黒・大田・世田谷区の大部分、渋谷・杉並区の一部という広大さで、生活に欠かせないとても重要な施設。
屋上は草花が植えられた公園になっていて、さらにテニスコートやサッカー場まである。

公園の先にバス停があった。
「森ケ崎(東京労災病院)」から乗ってJR大森駅に出た。
呑川・海老取川とも細い川だが、穴守稲荷、ゴジラの上陸地、高速道路の可動橋など、みどころがたくさんある楽しい河口だった。

(2024.5)