落堀川-誰もいない河口

落堀川河口
落堀川に左岸に向かって走っていくと、整備された広い駐車場があって、楽に車を置けた。
砂浜の海岸。
右手遠くには風力発電の回転翼が見える。

落堀川河口 藤塚浜海水浴場
駐車場があるのは藤塚浜海水浴場のためのもので、広場があり、遊歩道がある。
海の家がいくつか並んでいて、パラディソというレストランもあるが、どれも閉まっている。
夏の海シーズンでないからひっそりしているのか、今年はコロナ禍で特別なのかわからない。

落堀川河口 松塚漁港
東へ河口方向に歩いていくと、松塚漁港という小さな漁港がある。
「新型ウイルス感染症拡大防止のため、漁業者等の関係者以外の立ち入りはお控えください。漁港管理者 新発田市維持管理課」という表示が柵に架かっている。

落堀川河口
松塚漁港には入らずに歩いていくと、落堀川の河口にでる。
水が静かに海に向かっている。
対岸では、砂浜がわずかに盛り上がっているところに低灌木が育っているようで、地図によるとその先にゴルフ場がある。

落堀川河口 上流方向
上流方向の眺め。
3.5kmほどさかのぼると舟戸川(ふなどがわ)と見透川(みとおしがわ)の合流点があり、そこからこちら(下流)が落堀川。
このあたりは海岸砂丘の内側に紫雲寺潟(しうんじがた)という低湿地があった。 江戸時代に紫雲寺潟の排水のために開削されてできたのが落堀川で、合流点から河口まですっとまっすぐ流れている。
新潟市中心部から北東へいくつかの河口を見ながら移動してきた。 立入禁止の港でも、あぶなそうな防波堤でも、ポツリポツリと釣り人をみかけたのに、ここではまったく人の姿を見かけなかった。 もともとただの河口なら人がいなくてもふつうだが、海の家やレストランや漁港があるのに人の姿がなくて、今は秋、いっそう無人感が際立つ。


(2020.10)