島崎川-河口に滝!


  

島崎川河口
出雲崎町と長岡市(のうち旧・和島村)の境界で、島崎川が日本海に流れこんでいる。
海岸線に沿って国道402号があって、島崎川を越える橋が架かっている。
すぐ近くで長岡に向かう新潟県道192号が分岐していて、国道からその県道にそれて坂道を上がる。 和島オートキャンプ場入口付近に広い路肩があり、車を置いた。
島崎川に沿った細い坂道を下っていく。
この川は河口間近が滝で、その上部と、国道の橋と、その先に青い日本海が望める。

島崎川河口
落水の滝は、幅12m、落差15m。
水はほぼ垂直に流れ落ちて、激しい音をたてている。

島崎川河口-国道から
国道の橋からの眺め。
このあたりでは洪水対策として川の流れをかえたり、放水路が切り開かれたり、ずいぶん変転してきた。推移をたどろうとすると、島崎川、旧島崎川、郷本川、 西川、落水川といろんな名前がでてきて、地図と見比べてみても、なかなか理解しがたい。
確かなのは、島崎川は人工の放水路で、地図によっては「(落水川)」と付記しているのもある。

島崎川河口右岸の褶曲
地層がきれいに褶曲していて、滝が分断しているが、滝の左右につながっていることが容易に見てとれる。
この写真は滝の左(川としては右岸)の地層。
ここに来れば治水対策の歴史と地層が明瞭に見えて、日本史と地学の学習がいちどにできてしまう。

島崎川
細い坂を駐車地点に戻る。
滝の上部では、水が流れているように思えないほどゆったりしている。 わずか先に行くと、激しい勢いで音をたてて流れ落ちるのが信じがたい思いがするほど。 あたりまえのことながら、地球上でどこにも重力が公平にかかっていることにあらためて気づかされる。


(2020.10)