海川-トヨタvsニッサン

糸魚川河口
海川(うみがわ)の河口近くを(写真のとおり)国道8号と、国道8号バイパスの、2本の橋が架かっている。
さらにそのすぐ上流側に、国道と比べるとずっとおとなし目の細い道があり、ジミな橋が架かっている。
この道は西へ行くとまもなく糸魚川市街につながっていて、たぶんもともとは街道だった道だと思う。
そのジミな橋の両側に、白くて低くて四角い似たふうな雰囲気の建物があり、左岸のには赤いTOYOTA、右岸のには、やはり赤いNISSANの字が見える。
戦国時代なら、川の両側に陣地を構えて対峙しているふうだ。

糸魚川河口 左岸
左岸のTOYOTAは「新潟トヨタ糸魚川店」。
このへんが糸魚川のひすい海岸の東のはじ。
この道を先へ、糸魚川市街に向かうと、600メートルほどで、えちご押上ひすい海岸駅がある。 去年(2021年)3月開業したばかりの新しい駅。

糸魚川河口 右岸
右岸のNISSANは「日産サティオ新潟西 糸魚川店」。

「海川」というのは、文字は簡単だけれど、川の名としては、どうしてこんな名がつけられたのかちょっと不思議。
新潟では「うみがわ」だが、徳島県にもあって「かいがわ」だそう。
「海川」なんてふつうには使わない言葉のような気がするが、辞書では「うみかわ」とよんで「海や川のこと」と説明があり、こんな例文がのっていた 。
「山とならば、風の音にてもきき、うみかはとならば、波高き音にてもなむきかん」(宇津保物語)


(2022.7)