矢那川-房総半島から三浦半島の花火見物をする

房総半島の東海岸、木更津市で、矢那川の河口を見おろすホテルに泊まった。

木更津市 矢那川の河口
矢那川は木更津市内を流れる14kmほどの短い川。
ホテルの部屋は最上階の7階で、河口付近の眺めがいい。
写真の中心点のわずかに右上、歩行中の尺取り虫のような形をしているのは中の島大橋で、木更津港の先にある小さな人工島へ渡る歩行者専用橋。
川の対岸、上流にすこしさかのぼったあたりに、童謡『証城寺の狸囃子』で知 られる證誠寺がある。
外を眺めていると、羽田空港に降りる飛行機がひんぱんに飛んでいく。
ホテルの真上を行くのもあった。

回転寿司で夕飯にしてから、中の島大橋に散歩した。
日本一の高さの歩道橋だという。
橋に向かって歩いていくとき、ジョギングの男3人に抜かれたが、あとで僕ら (妻がいっしょにいる)が橋を歩いているあいだ、3人は橋を往復してトレー ニングしていて、幾度かすれ違った。

木更津市 中の島大橋
ゆるいアーチの橋の最頂部にいたる。
東京湾に突きだしている橋なので、周囲は陸地に囲まれている。
どの方向にも明かりがあって、海が光のネックレスにふちどられているふう。
対岸の低いところ、煙を上げる工場と工場のあいだに、花火がくりかえし開く のが見えた。
6月1日金曜日で、平日に東京湾あたりで花火を上げるとしたらディズニーラ ンドかと思ったが、花火は西に見えていて、方角が違う。
(写真は翌日の昼間撮ったもの)

あとで調べると逗子の花火大会だった。
三浦半島の向こう側になるから、高山ではないにしろ、半島中央部の山地にさ えぎられそうだが、地図でたしかめると、木更津駅と逗子を結ぶ線状にはちょ うど視界をふさぐほどの山がないようだった。

木更津へは、行きは電車だったが、帰りは東京駅行きバスに乗った。
土曜の夕方で東京湾アクアラインは渋滞していた。
アクアラインは、羽田に戻る飛行機から見おろしたことはあるが、通るのは初 めて。まだ開通してたいした年数は経っていないように思っていたが、1997 年にできていて、もう20年も経っているのだった。
海ほたるからトンネルに入り、抜けると羽田空港を通り過ぎていく。
レインボーブリッジを経由するのだが、ここも六本木ヒルズの展望台から何度 も眺めた覚えがあるが、やはり通ったのは初めて。 アクアラインより早い1993年に開通していて、ほとんど四半世紀も経ってい る。
すっかり観光バス気分になって、東京駅八重洲口で降りた。 時刻表では1時間のところを渋滞のために2時間近くかかっていた。 渋滞は苦手なのだが、初めての道だし、海辺は気分がいいし、帰りにバスルー トを選んでよかった。

(2018.6)