境川-江ノ島に流れる

江ノ島から境川河口、藤沢市街
江ノ島の最高部にある江ノ島シーキャンドル(江ノ島展望灯台)からの眺め。
向こうが藤沢市街で、車用と歩行者用に2本の橋が並行して架かっている。左が江ノ島弁天橋という歩道、右が江ノ島大橋という車道。
橋の左は境川が向こうから流れ出てくる河口。 その左に2つの防波堤がつきだしていて、小さな港を囲っている。
境川は相模湖のやや北の城山湖付近に水源がある。 一部は東京都と神奈川県の境を流れていて、もとは武蔵国と相模国の境だったところもあって境川という。(地名の由来にはたいてい異説がある。)

江ノ島弁天橋から境川の河口
歩行者用の橋からの眺め。
右に境川の河口の流れがあるが、もう水面はなんとなし一面の海のよう。
その向こうの2つの防波堤には、赤灯台、白灯台とよばれる低い灯台がある。
風の強い日で、歩いていくと砂浜の細かい砂が吹き上げられてとんでくる。

江ノ島弁天橋から江ノ島に向かう
江ノ島には久しぶりで、数回来た覚えがあるが、初めて宿に泊まった。
島に向かって橋を越えると、江島神社に向かってまっすぐに参道がつづいてのびて、その左右に岩本楼と恵比寿屋という2つの老舗旅館がある。
僕らは神社に向かって左にある恵比寿屋のほうを予約してある。 部屋は壁一面をガラス張りにしてあって、橋を隔てた藤沢市街の眺めが開けていた。
散歩に出て参道を上がる。 食堂のウインドウには、さざえの壺焼きや刺身の料理見本が並び、土産物屋にもえびせんべいとか海らしいものが多い。


前に河口に行ったのは半年ほども前の2月、ここから近いやはり太平洋岸、小田原の酒匂川と早川だった。
それからコロナウィルスのために出かけにくくなって、春と夏を過ぎた。 江ノ島島内を歩く人は夏の服装をして、肌に陽と風を受けていた。 江ノ島から帰って次の日から涼しくなった。 今年の夏の最後の日に海へ行ったんだった、この夏はコロナウィルスで過ぎた、と思った。 (2020.9)

地図