土器川-眺めのいいホテルになごみの居酒屋

土器川は、讃岐山脈から北に流れて丸亀市で瀬戸内海にはいる。 かつて河口あたりでとれる粘土から土器が作られていたことから土器川の名があるが、今は海に向かっていくつも埋立地がのびている。

土器川河口 土器川の左岸の埋立地にあるホテルに泊まった。
この写真は翌朝の河口方向(東向き)。空気がかすんで、眺めがクリアでないのが惜しい。
高い塔は、プレイパークゴールドタワーで、低層階にあれこれ遊びの施設があり、最上部に展望台がある。
ホテルは細い埋立地の先端にあり、どちらの側からも眺めがよくて、僕らの部屋からは瀬戸大橋が眺められた。
昼間、丸亀駅前にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を見てきたが、部屋に猪熊の複製画がかかっていた。

土器川河口・オークラホテル丸亀
オークラホテル丸亀
朝は空気がボンヤリしていたが、しだいに晴れてきた。

土器川河口・ボートレースまるがめ

土器川河口・ボートレースまるがめ

となりに丸亀ボートレース場(ボートレースまるがめ)がある。
1枚目の写真が内陸方向。
2枚目が海方向。
この埋立地が不思議なのは、ホテルとかボートレース場とかの大きな施設の先(海寄り)に、工場とか倉庫とかではなく、ふつうサイズの家が密集した住宅地になっていること。
夕べ食事をどこにするかちょっと不安だった。 ホテル周辺はコンビニすらなさそうな無機的な眺め。 南の市街地に行けば繁華街があるかもしれないが、遠そうで、丸亀駅までとして2キロ以上ほどある。
ところがボートレース場の駐車場先の住宅街に(おそらく1軒だけの)居酒屋があった。

土器川河口・かぼちゃ 「かぼちゃ」というのどかな名。
かわったロケーションにある店なので、妻とふたり、ちょっと不安になりながら入ってみたら、意外にオシャレな内装で、これならいい感じかもと思えた。
で、その予感はあたっていた。
僕らがその日最初の客で、しばらく2人きり。その後に入ってきたのは、若いカップル、仲間連れなど。
阪神タイガーズの選手の色紙多数、ほかにもあるが読めない。
料理も酒もおいしく、店のひとも好感。
憩っているうちに、雨が激しく降り出していた。店の人が親切にホテルまで車で送っていただいた。
埋立地の先端にこんなすてきな居酒屋があって、奇跡のようだった。

うたづ臨海公園・復元塩田
きわだって高く見えていたプレイパークゴールドタワーの足もとには、うたづ臨海公園がある。 復元塩田があって、塩づくり体験もおこなわれている。
今はすっかり人工的な景観になってしまっているが、かつては瀬戸内海にめんしたおだやかな風景が広がっていたのだろう。
瀬戸内海の対岸、真北は岡山県倉敷市になる。

(2007.6)