7 赤岩渡船-利根川を渡る

行田市の北端を利根川が流れていて、向こう岸は群馬県千代田町になる。
利根川を渡る渡し船があって、埼玉県側は熊谷市葛和田なのだが、行田市とのほぼ境界あたり。
渡船は千代田町が運航していて、千代田町の字名をとって赤岩渡船という。

赤岩渡船 埼玉県熊谷市がわの乗り場
定時の運行ではなく、客があると船が出る。
船は一艘だけで、通常は千代田町側にとまっている。 埼玉側から乗船するときは合図しなくてはならない。
待合の小屋のそばに旗があり、ロープをひいて旗を揚げると、向こうの船員さんが気づいて、船を出してきてくれる。 乗客は、船が出たのを見たら、またロープをひいて旗をおろしておく。
小屋の前にはバス停があり、時刻表を見ると、熊谷駅行き。 ほぼ1時間に1本で、平日の朝夕には2,3本出ている。 通勤や通学にたよりにされているのかもしれない。

赤岩渡船
春の日、千代田町にある山川酒造に妻と酒を買いに行った。 もともとはここの「光東」という酒がおいしいと勧めてくれる人があり、買いに行ってみようと地図を見たら渡船がある。 それならと、車で行ってしまわずに、こちら岸に車をおいて船に乗ったのだった。
春の川風が心地よい。
帰ってから飲む酒も楽しみ。
乗り合わせた人は寿司屋に行った帰りという。
僕らはこのあとの別な日、うなぎを食べに行ったことがある。

赤岩渡船
埼玉側に戻って船を降りる。
船は利根川を横切って群馬に戻っていく。
ここは河口から160キロくらい。
利根川には、ほかにもいくつか渡船があるらしい。

「利根川育ち」山川酒造
これはいかにも現地ふうの名の「利根川育ち」。