20 田んぼの向こうを新幹線が走る

上越新幹線
コロナウィルスのために河口まで行きにくくなった。
うちのまわりは住宅街だが、すこし離れると開けた田んぼ風景のところにでる。
散歩したり、自転車で走ったりする。
新幹線が高架を走っていて、新潟や長野や金沢に向かう列車をよく見かける。
河口に行けないかわりに移動について書きはじめたころ、水がはられた鏡のような田んぼに苗が植えられようとしている季節だった。

上越新幹線
長い梅雨をすぎ、暑い夏もすぎ、稲が緑に育ち、刈り入れが近づいているが、まだ疫病が終わらない。
田んぼ道を歩いたり自転車で走ったりしていると、新幹線が高速で近づく音がきこえてきて、立ち止まって新幹線が過ぎていくのを見送る。
いつになったら乗って遠くへ行けるだろうと寂しい。